突然、介護をする側になってしまった

正直、全く想定していなかったことが起こりました。まさか親の、しかも義理の親の介護をすることになろうとは夢にも思っていませんでした。なぜこういうことになったのか?ということを説明しなければと思うのですが、混み入った話でわかりづらくなるので、努めて簡単にします。

元々、義母は義父と義父の実母と3人で実家暮らしをしていました。そこに結婚して出て行っていた妹(以下ちゃん子)が妊娠したのをきっかけに、実家に戻ることになったようです。

事実関係はいまだに謎なのですが、ちゃん子側の話では、当時ちゃん子の夫(以下わかめ君)が良くて週に1度程度しか家に帰って来れない仕事に就いていたので、ちゃん子の生活を見兼ねた義母が実家に呼び寄せたということ。一方、義母側の話ですと、ちゃん子が生活に困ってしまったので、勝手に実家に転がり込んできたということでした。どちらが本当なのかわかりませんし、どうでも良いですがとにかくそういう経緯で3世代同居がスタートしたようです。

元々、わかめ君は婿養子として実家に入ったようで、我々としては、同居をはじめたことに違和感はありませんでした。ゆくゆくは家督を継ぐ意思があるのだろうと。事実、義父が亡くなる直前には、養子縁組の話まであったということですから(この話は、直前で義父がわかめ君に不信感を抱いたのがきっかけで破談となったそうです)

やがて義父が他界、その数年後に義父の実母も他界しました。結果ちゃん子夫婦とその子供、義母での4人暮らしになりました。義父が亡くなった時点で、義母が禁じ手を行います。土地建物を生前贈与でちゃん子に譲ってしまいました。

「おかあさん。権利を生前贈与(我々の場合は、遺産分割協議)するということは、デメリットの方が大きいから止めた方が良いよ。もし万が一があったらおかあさんにこの家は戻ってこないからね」

「どく君の話はわかるよ。もしちゃん子に裏切られても、その時は諦めるから。これは私の決定だから、あなたたちがなんと言おうとも変わらないし、文句は言わせないからね。面倒をみるのはちゃん子たちなんだから、あんたたちには口出しさせない」

というようなものでした。この時の義母の威圧感が凄かったことを今でも覚えています。我々がとやかく言いすぎるのも嫌でしたし。実家のことに我々が踏み込みすぎると、財産目当てなのか?的な不信感を抱かれるのも迷惑だったので。と言うわけで、不本意でしたし、不安しかありませんでしたが義母の言うとおり、この生前贈与に同意したわけです

ここから負のループのスタート。面倒なので時系列で箇条書きにします

  1. 実家がちゃん子名義になった
  2. 義母がわかめ君に不信感を抱くようになった
  3. 偶然郵便できた土地売却のチラシに、義母が反応し、ちゃん子たちが家を売ろうとしていると疑心暗鬼
  4. そこから数年、ずっとそのことをちゃん子に愚痴る
  5. ちゃん子の持病が悪化
  6. 義母がわかめ君に暴言を吐いたことが発端で、わかめ君がちゃん子と子供を置いて家出
  7. わかめ君はもう実家には戻らないと宣言。ちゃん子は家族が壊れたのは義母のせいだと義母を糾弾。その後、義母とちゃん子の間で紛争勃発
  8. 義母は「権利書を置いて家から出て行け」とちゃん子に詰め寄り、ちゃん子は「お母さんが出て行って」というような押し問答が続く
  9. ちゃん子が家を出て行った
  10. しばらくして義母に異変が起き、現在に至る

こういう経緯を経て現在に至ります。ちなみにこの話は双方から断片的に聞いた言い分を元にまとめてあります。典型的な遺産相続のトラブルですよね。

だからあれだけ言っただろ!って思いました。裏切られて良くなかったんじゃん?カッコイイことなんていくらでも言えるんだよ。本当にこう思いました。だって、この火の粉が我々に飛んできたから。いい迷惑ですよね。