義母が入院することになりました

朝。義母が起きてきません。部屋を見にいくと、髪はボサボサ、下着姿のまま部屋の片隅でブツブツと何かを口ずさんでいました。

「お前が悪い〜。お前が悪い〜。〇〇〇〇〜1-2-3、〇〇〇〇〜1-2-3(〇〇は義母の実家の住所)」

呪文というか念仏というか、同じことを繰り返し何度も何度も小さな声で呟いています。
これ、めちゃくちゃ怖かったです。全盛期のほん怖のワンシーンのような怖さ。振り向いたら目が真っ白なんじゃないのか?と想像するほど、表現のしようがない不気味な後ろ姿でした。

これはマズいぞと。すぐにこのまま放置してはいけない状況だということは理解できましたので、病院が開くと同時に先日の精神科へ相談をしました。再度診察をするとのことだったので急遽病院へ向かうことに。

「ひどくなりましたか?」

「部屋の片隅で震えて呪文を唱えているような感じでした。こちらの問いかけにも反応が薄いです」

「(先生)大丈夫ですか?」

「(義母)・・・・・」

「入院しましょう。長くなると思いますので、早速準備をお願いします。それと入院後になりますが、精密検査を行うことになります」

結局、義母はこのまま入院することになりました。私は内心、入院できないとなったらどうしよう!と本気で考えていたので、義母の心配よりも先に、自分たちの不安が取り除かれたことに安堵していました。
もしも夜中に起きたときに、真っ暗な部屋からつぶやきが聞こえてきたら、恐ろしくて眠れませんから。

本当に入院できて良かった。