義母を精神科へ連れて行くことに

昨日から義母の面倒を我が家でみることになりました。今日の午前中に妻が休みを取れることになりました。手分けをして作業をすることに。妻は実家から義母が使うだろうものを持ってくる担当。私は義母を病院へ連れて行く担当です。病院は義母がかかりつけの大学病院が良いだろうということで、妻が事前に予約を入れてくれました。

大学病院の精神科へつきました。義母は不安そうな様子。と言っても、義母の不安は我々が思いつくような「どんな病気なのだろう?」とか「何か重い病気なんじゃないだろうか?」の種類ではなく

「なんか、アミダが着いてくるんだよ。そこらへんに居るの」

こっちの不安だったようです。

このアミダというのは、阿弥陀様のことだと思います。擬人化されてます。義母の話によると、アミダという人物が居て、彼には奥さんと子供二人がいるそうです。隣のアパートに住んでいたと。彼らが義母に様々な悪さをしていたと。簡潔に言うとこういう話だそうです。

義母の不安というのは、このアミダが付きまとってくることだそうです。自分が病気だとは1ミリも思っていませんので、それは当然なのでしょう。だから病気が怖いとかではなくて、病院まで着いてきて、太鼓を鳴らして義母の名前を大声で叫んでいるのが恥ずかしいとか、恐ろしいとか。そういう恐怖を感じていたそうです。

私から言わせれば、こういうことを真顔で話す義母の方が100倍恐ろしいのですが。義母の診察の前に、一通りの事前検査がありました。同行できなかったので詳しくはわかりませんが、頭部CTや血液・心電図などの検査を行なったようです。持病は糖尿病と心筋梗塞(発症前に発見したので、現在治療中)、リウマチを抱えています。その関係で血液検査なども行なったのかな?と思いました。その間に妻が合流しました。そして義母の診察がはじまりました。

「どうされましたか?」

「声が聞こえると訴えています」

「どのような?」


私たちは、今まで義母から聞いてきた”聞こえる声”のことを先生に伝えました。

「幻聴ですね。原因はいろいろあると思いますが、今のところはこれだという判断はできません。若い頃、統合失調症などの既往はありましたか?」

「恐らく、無いと思います」

「そうですか。もし、お母さまがもう少し年齢が若くてこの症状で来たとすれば、統合失調症という診断になるのかもしれません。ただし、年齢からして今発症したのであれば、妄想性障害というような感じなのかもしれません」


「とりあえず、同居の方への危害や、ご本人の錯乱のようなものもまだ無いようですから、投薬を行って様子をみるという方法になると思います。それでも改善しないようでしたら、入院して治療するというような流れになるかと思います」

診察が終わりました。処方箋を用意されて帰宅することに。だいたい想像していたような病気だなと思ったことを覚えています。私的には認知症とか鬱とかなのかな?という素人判断をしていました。

チャン子が出て行ったことを含め、これまでに義母にかかるストレスは相当のものだったのは理解していましたから、恐らくこれらが原因となって病気になったのかな?と思いました。

とりあえず、自宅療養ということですが、義母が頻繁に訴える「また声が聞こえた!」という声と、怖がる顔を見続けなければならないのかと思うと、急に浮かない気持ちになりました。