薬の飲み忘れと、その対策

義母が我が家にきたときから我々が気がついていたこと。それは実家ではほぼ薬を飲んでいなかったんじゃないかということ。大きなビニール袋に入った大量の薬を持参してきたので、こんなに飲んでるの?と思ってよくよく整理してみれば、古い処方日、下手をすると年単位のものまで大量に入っていました。パンパンのビニール袋3袋程度は持ってきたかなと。恐らく飲み忘れをしまくった状態で次の診察ということを繰り返していたのだと思います。同時に病院にしばらく行っていなかったということも発覚。

食事は3食、時間どおりに忘れず食べる。なのに薬は毎回忘れる。準備していても忘れる。よく観察していると、食べ物を出されると椅子に座ると同時か座る前から箸を手にしているほど食事に集中しているのがわかりました。これは大袈裟ではなく本当の話。以前犬を飼っていたことがあるが、そのときの光景を思い出す。一心不乱に食事しか見ていなかったです。

薬を飲み忘れる原因。義母の場合は食事に意識が集中してしまい薬のことなど忘れてしまうというのが原因だろうなと感じました。食べ終わると気が付くときもありますが、大半は声かけをしないとまず飲みません。これでは困るんです介護者が。

特に困るのが、食前薬。糖吸収の抑制薬だと思いますが、これを飲み忘れるからかどうか、血糖値の検査結果が毎回非常に良くないです。先生からは「お薬ちゃんと飲んでるんですか?毎回数値にバラツキがあって、不安定なので食事の問題は大きいんじゃないかと思うのですけど・・・」と、苦言を呈される始末です、私が。

ということで、薬を飲み忘れないように、セッティングしてあげることが急務となりました。

薬管理ボックス「ウィークリーメディシンケース」を購入

別の日記で書きましたが、薬管理ボックスを購入。非常に重宝しています。

臭いが尋常ではない義母の口臭

義母との同居を初めて、たった2週間程度しか経っていないのに、義母へのストレスを強く感じています。うまくコントロールできないと介護者であるこちらが潰れます

今回は義母の口臭について。特に強く感じるのが朝方の締め切った義母の部屋。義母の部屋はもともとリビングの延長で作った和室でして、スライド式の間仕切りを締めると6畳一間になるものです。スライドドアですから当然隙間がありますが、そのわずかな隙間からリビングに向けて強烈に臭いが流れてきます。もちろん部屋の中はその数倍という感じです。

「お義母さん。とても言いづらいことなんだけど、食後歯を磨いてるの?」

「磨いているよ」

「そう?ほとんど見たことないんだけど」

「朝起きたら磨いてる」

「それ以外は?」

「やってるよ」

「ちょっとだけ観察してたけど、毎日忘れていると思うよ」

「あらそう?自分ではやってたつもりだけど」

「あのね。毎朝このお部屋とても臭いのね。廊下とリビングにも臭いが流れてくるの」

「え?私は臭わない。そんなに臭う?」

「ハッキリ言って、息を吸い込みたくないくらい強烈にクサイ。お義母さんは自分の臭いだからわかりづらいと思う。それと鼻悪いんでしょ?それもあると思うよ」

「蓄膿だからね」

「・・・蓄膿自体が臭いからね。夜中口呼吸してて、歯を磨かないから余計に。それと、開けた口の歯が真っ黒だから恐らく歯周病もあると思うよ。予約するから一度歯医者で治療しましょう」

「わかった。ごめんね迷惑かけて」

このくらいの会話になると、大事な内容はすべて筆談です。多すぎるので会話として扱っています。謝罪の気持ちを毎回伝えてくれるところと、指摘した時にまあまあ素直に従ってくれる部分は義母の良いところだと思います。

それはそれですが、臭いは許せるレベルではありません。

表現し難いですが、ざっくり言ってう◯ちの臭い。マイルドに言うと排泄物の臭いです。それ以外形容しようがありません。

とにかく尋常ではない臭いです。どうしてここまで悪化させてきたのだろうか?

義母の糖尿病内科の通院

義母の糖尿病内科の定期受診に付き添いしました。難聴がひどく、歩行もヨチヨチな感じなので、しばらくは付き添い必須になるでしょう。ちなみにこのヨチヨチ歩き、ペンギン歩きと言うらしいです。義母を見るとたしかにペンギンだ、ペンギンとはかけ離れて全く可愛くないけど。

受診した結果、あまり調子はよくない状態らしいです。

  • 血糖値260
  • Hba1cが規定外の数値(この時の検査結果がないですが、確か7を大幅に超えていたような・・・)
  • 尿潜血プラス(要観察でした)

精神科、リウマチなどとにかくこの時期薬が大量でしたので、何が原因の体調不良かわかりませんでしたが、体のふらつき、歩行困難、手足や口の筋肉硬直、判断能力の低下、奇行などなど、オンパレード状態でした。

糖尿については、大きな問題として、薬の効きが不安定だということ。血糖も高止まりしているので、食事のことについて、いろいろ質問されました。

「ご家族の方ですか?」

「義理の息子です」

「義母さんとは、別居?同居ですか?」

「同居です」

「ですよね。症状については、あまり良くないですね。退院直後でしょうけど、病院食を食べていた割りに血糖が高いと思います。それと薬の効きがちょっと問題ありますね。入院時お薬ちゃんと飲んでいたのかな?と思うほどです。退院後のお薬の管理は?」

「私がやっています。処方どおりに」

「食べ物で何か問題ありませんか?とくに納豆とかは食べていませんか?」

「私はやっていませんし禁止していますが、義母がたまに勝手に食べたりしているのは確認しています」

「甘いものは?」

「それも勝手に食べていると思います。一応、本人にはダメと言っていますが、衝動的に動くことがあるので」

「・・・そうですね。入院は精神科でしたものね。いろいろありますが、Hba1cが目標値あたりに落ち着くまでしばらく短期間での通院になりますので、ご理解ください」

結果として、2週間に一度の通院になりました。糖尿病内科は、血液検査と尿検査必須なので、結果待ちの時間も含め非常に長時間病院に拘束されます。通院は義母ひとりでは無理なので、付き添いの私も過酷なことになります。ほぼ朝から夕方前まで何もできませんので。

義母の難聴がとてもひどいので、コミュニケーションが大変

義母の難聴。ひどいレベルです。世の中にはもっと重度の難聴の方がいらっしゃると思いますが、これ以上聞こえないとなると、とてつもなく大変なんだろうな〜と考えさせられます。

右耳は補聴器をつけても聞こえないらしいので、作るだけ無駄とショップの方にアドバイスされ作っていません。左耳は補聴器をつけてどうにか聞き取れるレベル。人によっては全く聞こえないタイプの声質もあるとのことで、そうなると耳元で大声でしゃべらないと聞こえないような状態。それでも聞こえなかったりします。

これがかなり厄介。なぜなら聞こえない部分を義母は読唇をして、かつそれを自分の知っている言葉に置き換えて何を言ってるのかを判断しているのだとか。失礼ながら、国語力については相当アヤシイ人なので、ほぼ間違った理解で話が噛み合わないことになるのは言わずもがなという感じでした。

「今日、眼科ね」

「あんか?」

「病院。眼科ね」

「びょういん、あんか?」

「(笑)え?(私が目を指さして、大きな口の動きで)が・ん・か!」

「あ〜眼科ね。目薬無くなってきたところだったから良かった」

「(目薬無くなったところで、病院ときたら、連想ゲーム最有力は眼科だろ)行くよ」

だいたいこんな感じです。これはまだマシなほう。だいたいの場合、長い説明があるものなどはほぼ筆談になります。義母の国語レベルというのは

「新聞、何読んでたの?」

「え?なんか首相がどうのって」

「どうの?って?」

「わかんない。難しいこと。」

「あ・・・そうなんだ」


この程度です。これ以上の説明はしません。私が判断するに、義母の国語力は小学校低学年程度なのかな?という感じです。世の中の流れや、政治・経済・文化など、ほぼ興味はないそうで、何も理解していません。私が暇なら新聞でも読めば?と言ったから、なんとなく読んで(眺めて)いたそうです。

ため息しか出ません。

義母、退院後最初の精神科定期受診

退院後、最初の精神科受診でした。義母の現状としては

  • 幻聴はない(と本人は言っている)
  • 呂律がまわらない。口のまわりを中心に筋肉のこわばりが見られる
  • 衝動的行動が多い
  • 会話が噛み合わないことが多い

私がみた母の状態はこのような感じです。これを先生にお伝えしました。先生からは、引き続き経過観察しましょう。筋肉のこわばりは恐らく薬の影響も考えられますので、少し量をコントロールしてみましょう。ということでした。診断名は「妄想性障害」だそうです。病院から渡される会計などに必要なファイルをチラッとみたところ、せん妄患者と表示されてもいました。私は素人なのでよくわからないし、ネットで調べてみてもいまいちこのせん妄とか妄想性障害っていう病気がどんなものかがわかりませんでした。まあ、先生がそうおっしゃるのだからそれが正しいはず。余談ですが、義母の主治医の先生はとっても気さくな方で、医者らしくない敷居の低さ。冗談っぽい口調と、雰囲気、表情など、トータルでとても良い先生だと思うので、いろいろ相談しやすい人だなとホッとしました。

当面、1ヶ月に一度の受診とのことなので、義母の行動チェックを行うことになりました。

義母、トイレ掃除で謎の粉を使っていたので調査した結果

1階のトイレは、義母専用にしました。妻がそうしたいと言うので。どうしてなんだろう?とこの当時はわかりませんでした。掃除の日なので、トイレ掃除を行っていました。便座の蓋を開けたところ、何か見慣れない白い塊がついているのを発見。

なんだこれ?ペーストだな。

よくよく見てみると、便座や蓋の裏などにも広範囲に乾いた粉のようなものが付着しています。え〜〜〜〜。なにこれ。考えを巡らせていたところ、もしかして、これハミガキ粉なんじゃないか?と思いました。ということで義母に確認。

「あのさ。トイレ掃除やった?」

「え?やってないよ」

「やったよね。やった形跡あるし、他の人誰もやらないから」

「あ〜この間やった」

「もしかして、ハミガキ粉使ったの?」

「使ったよ。あれでいろいろ落ちるから」

「誰のハミガキ粉使った?」

「自分の」

「実家でもそうやってたんだ」

「やってた。よく汚れ取れるから」

「いつの時代の掃除方法だかわからないけど、うちではやらないから二度とやらないでね。だいたい、トイレ用ウェットシートをちゃんと用意したのに、なんでわざわざハミガキ粉を使うわけ?大丈夫(アタマ)?」

「わかった。次からやらない」

「・・・」

またニヤニヤ笑みを浮かべて、全く可愛くもないけど一応照れ隠しのつもりで愛敬を振る舞っているのでしょう。イライラしますね。

どういう生活送ってきたのだろうか?妻はこういうことをやったことがないので、正直驚きでした。先日の排水口の件といい、どうやら衛生観念の違いがかなりありそうな人だなと、この時感じました。これが後々の一悶着に発展します。