義母、こっそりとつまみ食いが多発

最近、やたらとお菓子の減りが早いことに気がつきました。それとコーヒー飲料や、果物も。原因はすぐに理解できましたが、一応裏付けを取りたかったので義母の素行調査を開始しました。

調査は簡単です。ゴミ箱を見ればわかります。義母なりに隠そうと思ったのか、お菓子を入れておくストック棚は、数が減ったことがわかりづらいように偽装されていた形跡もありましたけど、ゴミについてはどうしても隠せないですからね。お菓子なら包装が、果物なら皮が出たり。その結果、1日に食べている量がどうやらかなりの量になっていることが判明。週で調べていたのですが、どんどん増えていくようでした。

何度も書いているのでいまさらですが、義母は糖尿病で通院しながら、心筋梗塞未遂なども起こして食事指導を受けている身です。再三医師から注意を受けているので本人も十分理解していると思います。

「お義母さん。最近、何か食べてるよね?」

「え?食べてない」

「本当?お菓子とか食べてないの?」

「食べてないよ」

「ゴミ箱のお菓子のゴミと、スティックコーヒーは誰が飲んだんだろうね?今日、ゴミ出ししてから、俺とお義母しかこの家にいないんだけどね。泥棒入って食べていったのかな?」

「・・・ごめん。どうしても食べたくなって、止まらなくなってしまって」

「お義母さん。自分が糖尿病って知ってるよね?」

「薬飲んでいれば、何食べても大丈夫って言われているよ、先生から」

「医者がそう言ったの?」

「そう。〇〇先生が」

「そんなことあるんだ・・・。ならなんで糖尿病患者の食事管理なんて本まで渡されるんだろうね?」

「わからない。薬飲んでいれば大丈夫だって先生言ってたから」

「ちなみに、今一緒に通っているけど、先生そんなこと言ってないし、むしろ食べ物大丈夫ですか?って聞かれたけどね」

「そう?私は聞いてないよ。」

「甘い物とか納豆とかさ。普通に隠れて食べているみたいだけど、それダメって言われたでしょ?この間もさ」

「聞こえなかったかもしれない」

「都合の良い難聴だもんね」

もうこれ以上は無理でした。意固地になって、話が先に進みません。本当に困ったちゃんですね。この後日、ちょっとした騒動があることは予期できませんでした。

これ、日々介護している人や、通院付き添いしている人とかには理解してもらえる感覚かと思いますが、本人が病気になってもこちらが知ったことではないし、何を食べても構わないと思います。本人の体だから。ただし!それは自分で完結できる人だけの特権ね!ということ。家族の付き添いなしに通院もできず、時間を割かせて介護させている分際で「何食べても文句ないだろ!」とか「私の人生だ!」は言える立場ではないということです。人の手を借りないと生きられなくなったのなら、立場を弁えろと言いたいです。

義母の啜り食べの悪い癖について

私がまだ小さな頃、実母によく注意されていたことを思い出しました。

「スープや汁物は大きな音を立てて啜って食べるのはマナー違反だよ」

私の実家は底辺みたいな極貧家庭でしたけど、それでも箸の持ち方や、使い方、ある程度の食事マナーなんてものは教育される機会が多かったです。

今でも外食時にみかけることがありますが、食べ物を口に入れて咀嚼するたびに口を開く“クチャクチャ食べ”の人や、蓋についたものを舌でペロッと舐める人、スプーンや箸を使う前に口でペロッと舐めて意味なく湿らす人。居ますよね・・・。こういう人ドン引きします。絶世の美女だとしても、これを見た瞬間もう無理になります。私の価値観では生理的に無理な癖です。

本題です。義母がこれをやります。クチャクチャ食べだけはしませんけど。他は全部やってます。特に気になるのが、ちょっとした汁気のある食べ物はほぼ啜ってたべること。これが不快でたまりません。今風に言うと「キショい」でしょうか。熱い味噌汁やコーヒー程度なら、冷ましながら飲むのでわからなくもないですが、カレーやシチュー、中華飯、麺類などまで、とにかく啜ります。口の筋肉が硬っている影響もあるのか、スプーンで救うような固形料理までたまに啜ります。なんでもジュルジュルです。

「ジュルジュルー。ジュルジュルー」

「お義母さん。ほぼ啜って食べてるけど、誤嚥(誤って気管に入れてしまうこと。ムセルこと)の元だからやめたら?(本心はキモいからやめてということです)」

「あら、すすってる?」

「ほとんどの食事をね。とろろご飯だってそうやってるよ。白飯すする人みたことないけどね」

「あら・・・たぶん癖なのかな。言われたことなかった」

「他人に遠慮するから、外では普通言わないよね。影で言われるパターンね。マナー悪いよねあの人って」

「口からこぼれそうで啜ってしまうのかも」

「失礼だけど、毎回大きな音でジュルジュル聞こえてくるのが、不快なんだよね。」

「悪いわね〜。今度から気を付けるから」

と言ったそばから「ジュルジュルー」。もう爆笑ものです。ドリフのコントで、志村けんさんがやっていたひとみおばあちゃんっていうキャラクターがいましたが、まさにあれ。

妻はこんな癖全くないのに。なんでこうも違うんだろう?この頃から、義母のことを子供の前でだけ「ジュルジュル」というあだ名で呼んだりしています。まるでイジメのような行為です。自分が嫌になりますが、何度も何度もやめてと言ってるのに一向にやめてくれないので、陰でせめてもの反撃をしている気持ちです。ジュルジュルは絶対に無理。

義母は物の分類がうまくできない

義母は物を分類することが極端に苦手です。1番極端にこれがわかるのが食器の片付けです。義母に片付けをさせるとこんな感じになります。

  • 湯呑みの収納ブロックに水飲みコップを入れる。
  • 同じ種類の小鉢の中にひとつだけ仲間外れを入れる。
  • 箸の収納ブロックにスプーンを入れる
  • 保存容器の収納ブロックに食器を入れる

などなど。本当にビックリするくらい食器棚がゴチャゴチャになります。しかも毎回。最初は慣れていないので、わからないのかなと思いましたが、しばらくしてそうではないと理解できました。恐らく正常な判断処理ができないらしいようす。

毎回私がそれを探して元どおりにする作業をしていたので、ある時気がつきました。義母がやらない方が片付けが楽だと。

「お義母さん。お願いがあるんだけど。食器の片付けもうやらなくて良いから」

「あら、悪いからそのくらいやるから」

「いや、逆にやってもらうとこちらの手間が増えるだけだから遠慮する。気持ちだけ受け取っておくから」

「???」

「食器とか、収納したことないの?」

「その時の気分かな。空いているところに入れるみたいな感じ」

「食器以外もそうでしょ?実家でも頻繁にもの無くしたって言ってたけど」

「そうね。基本的にその時の気分でやってるわね。たまに置き場を変えたくなったりするから」

「それじゃ、物の管理は全くできないよね」

「そうかもね」

難聴で会話だけでは意図が伝わっておらず、筆談を交えて悪戦苦闘しながらなんとか解決。しかしよくこんな人が家の管理をしてきたなと思いました。そう言えば、妻の実家に行くと思っていたことがあって。とにかく常に物が溢れていてホコリがいろんなところに落ちていたり、重ねたものの上に乗っていたなと。今考えると、そもそも整理整頓などできる人ではなかったのだろうなと。これは今の精神病の問題というよりも、元から持っている先天的な何かではないのかな?と考えてしまいました。

安定のイっちゃってる感。

お義母さん!テーブルは床じゃないよ?

これが最近の問題行動です。テーブルを拭いた布巾でそのまま床を拭いたりします。その逆もまたしかり。

何度もやめて頂戴と言っても言うことを聞かない。テーブルの上の汚さと床の汚さは違うものだと思うのだけど、義母には理解できないようです。どういう環境で生活してきたらこういう観念になるのでしょうか?ハッキリ言って不潔以外の言葉が見当たりません。

というわけで。義母にはテーブルと床などを拭く作業自体を禁止しました。掃除しなくても良いということにしました。隠れてやっている感じはありますが、発覚した際に抜き打ちで注意しています。

宅食サービスのお試しと、即却下までの流れ

義母には調理などはさせていません。理由はたくさんあります。

  • 生物を触る前に手を洗わない
  • 全てが不衛生で作っても食べたくないから
  • めっちゃ時間がかかるので無理
  • 糖質と塩分管理などできない

ということで、朝昼は前日に作り置きしたものをいくつかローテーションして提供し、夕飯のみ家族分とまとめて出すという仕組みにしています。ですが、私も在宅ワーカーなので、夕飯時に忙しいときなどはとてもじゃないけど夕飯作りどころではない時もあります。こういう時のサポートがないかと、ケアマネージャーさんに相談したところ、宅食サービスを紹介されました。

早速お試しをしてみました。問題点は以下のとおり

  1. 宅食サービスの多くが冷凍状態で配達されるが、レンジでの温め時間の違いや調味料を外すなどの細かな設定があるので、これを覚えるのは義母には不可能だった。
  2. 宅配サービスは専用ボックスへ入れて行ったり、チャイムを鳴らして手渡しという配達方法だった。義母は難聴でほぼ来客がわからないことと、ボックスへ配達されてもそれ自体を忘れる可能性が高いことに気がついた。

よってNG。結論は早かったです。少しでも楽をしようと企んだ私がバカでした。

退院後の義母の様子について

精神科と介護認定のために毎日の記録用。

  • 幻聴はなし。
  • 物忘れが尋常じゃないほど多い。
  • 家電の使い方が全く覚えられない。
  • 食事も準備したもの以外は食べない。
  • 行動ひとつひとつに声かけをしないとできない。

最近、1番困っていることが、なんでも勝手にやって大失敗する謎の行動。本当に迷惑でしかないです。何度注意しても覚えようとしませんので、毎回やさしく注意し続けています。本当に疲れます。

義母、訪問看護サービスを開始

義母は口を開く度に、「ここが痛い、そこが痛い」と言うので、まずはリハビリをしないとダメかなと思い介護サービスを利用して訪問看護をお願いしてみました。時間は1時間。隔週で来ていただくことになりました。

「体の具合はどうですか?」

「なんか、ここが痛いの〜」

「そうですか〜。ではマッサージしていきましょうね」

「ありがとうございます」

うちの子供が小さな頃に接していたような感覚に似ているなと思いました。体調の他、看護師さんなので体調管理はもちろん、心のケアというかお話を聞いてもらって今の精神状態をチェックするなんてこともお願いできました。我々身内には話さないけど、自分が感じている不安などを口にすることがあるらしく、看護師さんから聞かされる話は少し新鮮でもありました。

しかし!聞いていると中には事実と全く違う話が含まれていて、自分を美化している部分が多くて少しイラッとすることも多かったです。

「自分のことはなんでも自分でできます。なんか年寄り扱いされて困っちゃうわね〜」

こんなことも話していたそうです。全くできてないだろ!と。

あまりにも現実離れした内容にはイライラするものの、義母にもガス抜きが必要ということでしょうから、許容することにしています。勝手に言ってろと心の中で思うだけにして。