おしっこを漏らして、汚れた衣類を押入れに隠す義母

大前提として、排泄物がついた衣類を洗いもせずにそのままビニールに入れて押入れに隠すという行動が、私にとっては異様な行動に思えました。普通の感覚ならやらないよね?と。

買い物から帰ってきたら、玄関がなんとなくおしっこ臭い。トイレかな?と思って調べてみると、便器の床の付け根におしっこの水たまりができていました。あ〜やったなと。

義母に確認しようとして、部屋を開けてみると、横たわって寝ていました。

聞いてみると、漏らしてしまったと。妻がイライラした感じで義母に問い詰めます

「漏らした服どうした?」

「押入れに入れた」

「は?なにやってんの!」

押入れを開けると、ビニールに漏らしたズボンとパンツが入っていたようです。

「これ、洗ったの?」

「洗ってない」

「・・・ったく!なんで洗わないの!」

「・・・」

私はこの時、心の声で「なんでって、病気だからだよ」とツッコンでいました。そんなまともな判断ができたら、最初からやってるって。

これが最初のお漏らしでしたが、こんなの毎回続くのだろうか?と不安に思いました。

歯周病の見本市のような義母のお口

以前も書きましたが、義母は口が激烈に臭いです。吐いた息が閉め切った部屋に充満している時などは、消臭剤なんか使ってもそれを打ち消してしまうほどの威力をもっています。義母が我が家へ来た時から気がついていたのは歯が汚いこと。笑った時に見え隠れする歯が真っ黒。これは重症だと。ということで歯の治療を開始することに。

近所の私がいきつけの歯医者へ予約をとり、義母を連れていく。診断の結果、まずは基本的な歯の治療をしなければならないことがわかりました。抜歯4本、部分入れ歯作成、歯の治療を終えたあとにクリーニング。本数が多すぎて覚えていませんが、抜歯以外の歯のかぶせものもこんなにやるの?というくらいの数でした。

いったい実家ではどんな生活をしていたんだろう?ここ数年でこんなに悪化するようなレベルではないだろうなと。安定のだらしなさ。

義母からの謝罪の受け入れ

昨日の大喧嘩の一件から、引き続き義母を完全無視していました。1番腹が立つのは、週一レベルで丸一日潰れるような通院をしているにもかかわらず、注意してくださいと指摘されている食事管理を、自分に都合の良いように書き換えして言い張っているところ。これを認めるわけにはいかないです。自分ひとりで解決できるなら何も言わないです。糖尿病で死のうが体調悪化して倒れようがこちらは構わないです。けど、私が被害を被っている以上、見過ごすことはできないので。

義母からの要望で謝罪の席を設けたいとの話

「昨日は本当にごめんなさい」

「1番嫌なのが、自分に都合のよい嘘をつくこと。お義母さん、いま糖尿病で毎週通院しているでしょ?食事の管理をしっかりしてと先生から注意されているのね。それなのに、先生は言ってないとかいうのは、あまりにも酷い話だと思います。」

「なんか強く言われると、反発してしまうのよね」

「強く言うのは、あなたが一向に認めようとしないで、訳のわからない嘘でごまかそうとするからでしょ?私がどうのという話は別です。言われたくないなら、事実を認めてくれれば良いだけの話」

「ごめんなさい」

「ひとりでは生活できないと覚悟して、自ら頭を下げて我が家を頼ったんでしょ?こちらも理不尽なことなど要求していません。あなたにとっては充分住みやすい環境を与えていると思っていますし、そうしていくつもりです。嫌がらせとかするつもりもありません。だからお義母さんも、今までどおり思い通りにはいかないこともあることを理解してほしい」

「わかりました」

「許します。お互いうまくやっていきましょう」

これで和解しました。私の内心「最初からそう言えバーカ!」です。

義母と大喧嘩が勃発。お互いの主張が激突。

いつかこうなるとは思っていましたが、たった2ヶ月程度でこうなるとは思いませんでした。2日前、糖尿病内科の受診がありました。薬の調整もそうですし、血糖の数値も思わしくないということで、週一レベルの不規則通院になっていました。

先生からは食事制限と規則的な服用を守っているかの確認をされました。一応、飴の件は私から白状しておきました。先生は大きなため息をついて、「それはダメですよ〜」という具合の落胆をみせました。それはそうでしょうね。いくら薬を飲んだところで、やり放題やっていたら効果も薄れますから。

そんなことがあっての今日。ゴミ箱に加糖スティックコーヒーのゴミが3つ。午前中で既に・・・。しばらく前にこういう場面を注意していたので、改めて指導しておかないと歯止めが効かなくなると感じました。私はこの時点で、短期間に次から次といろいろなトラブルを起こしたり、言うことをいい加減に聞いているような義母の態度に対して、不満がピークに達していました。

「カフェオレ、最近飲み過ぎじゃないの?隠しておいたんだけど、よく見つけたね」

「え?飲んでないよ」

「ゴミ箱にあるよ」

「私じゃない」

「また始まった嘘・・・今日ゴミの日なので、これは新しい袋。日中お母さんと私しかいなかったよね?」

「飲んでないと思うな〜」

「じゃあ誰が飲んだんだろうね?」

「知らない」

「泥棒でも入ったとか?・・・飲んでないとか、本気で言ってるの?隠せるはずないってことわからないの?」

「なんか、どうしても飲みたくなっちゃうのよね〜」

ようやく認めました。こういうの無駄な時間だと思います。ストレス爆発寸前でした。

「飲みたい気持ちはよくわかるよ。食べたいもの食べて飲みたいもの飲みたいよね」

「おいしいのよね〜。体が急に欲しくなるのね」

「そうだよね。だけど、先日先生が言ってたでしょ?そういうの続けると悪化するよって」

「それは違うよ。先生は薬飲んでいれば大丈夫だって言ってたから」

「だから・・・そんなこと1ミリも言ってないって。私も付き添いしてこの耳で同じこと聞いてるんだよ?何言ってるの?この間も言ったよね?どうしてそういう自分に都合の良い嘘ばかりつくの?だいたい、補聴器の調子悪くて聞こえないって言ってなかった?」

「違う。聞こえてたの。その前の診察だったかな〜。わかんない」

「そんなこと言う先生、いないと思うんだけどな〜」

「言ってたよ。〇〇先生」

「私も聞いてたけど、言ってなかったよ」

「いや言ってた。大丈夫だって」

ここから私は急に怒りがこみ上げてきて理性を失ってしまいました。その先は血圧が上がりすぎたのか、手の震えも収まらずの状態でしたので、自分が言った言葉もよく覚えていません。思いつく限りの暴言で罵った記憶はあります。そんなに嘘ばかりつくなら出て行け!とも言ったと思います。

義母はそれでも反論していた。言ってることはわかるけど、そんなに強く言われるとこっちもなんかムキになってしまうよ・・・云々と言っていたはず。

しばらくして、妻が義母をなだめはじめました。義母も落ち着いたようで私に謝罪してきました。私はこれを完全無視。怒りが収まりませんでした。

義母、飴をこっそり買って爆食い

内心、「ホント、バカなんじゃないの?」と思った行動です。なんと言っても嘘をついているのが義母ですからね・・・もうホコロビすぎて嘘から何本も紐がほつれて見え見えの状態。容易にバレます。

病院の帰り。義母が散歩がてらに薬をとりに行くと言うのでお願いすることに。義母専用の財布を用意していますので、薬を買うのに十分なお金を札のみで入れて渡しました。この時点で、レシートとお釣りが合致しないとバレると子供でも想像できそうですが、義母はできません。ここからゴリゴリの嘘を淀みなく作り出すのです。義母が帰ってきてからの話です。

「あれ?お義母さん。レシートどうしたの?必ず持ち帰ってと言ったはずだけど」

「え?入ってない?あれ・・・。あ、ここだ」

義母がバッグを探していると、既にチラチラと見慣れぬレジ袋が見えます。

「あ、あったね。レシート見せて。あれ、お釣りとレシートの金額が合わないんだけど、どうしたんだろうね?」

「え〜?薬買っただけだと思うけど・・・」

「思うけど?・・・そうなんだ。困ったね、お金なくなってるね。」

「薬買って帰ってきたから」

「他には?何か買ったの忘れていない?250円程度のものだと思うよ」

「え〜・・・確か・・・」

「どうしたの?」

「あの、これ食べたくて買ってしまったの」

「そうなんだ」

バツが悪そうにバッグに隠していたレジ袋を取り出すと、見せてくれました。中には黒飴。実は前にもこの飴を買って食べていたのは見ていたので、相当好きなんだなと思いました。

「お義母さん。食べたい気持ちはよくわかるんだけど。今、糖尿病の薬の調整で月に何度も通っている最中だよね。1日潰れるほど大変なのわかってる?私、仕事のスケジュールを調整してそれに対処しているんだよね。そうやって人の手を借りながら、当事者のお義母さんはこういう砂糖の塊みたいなもの食べるって、どうなんだろうね?」

「あいちゃん(うちの子です)も食べると思って・・・」

「食べないよね?というか、前もこれお義母さんが全部食べてたでしょ?」

「私が全部食べるから。」

「・・・いや、そういうことではなくて」

病的というのはこういうことを言うのでしょうか?糖尿病患者が、薬の効きが悪いと言われて通院しながら、一方で飴をバクバクと食べるという行動。肺がん末期でタバコ吸う人の行動に似ているのかもしれません。わからなくはないけど・・・。せめて自己完結できる人がやって欲しいかなと思います。私、仕方なく通院付き添いしているので。

2日後、飴をチェックしてみるともうありませんでした。2日で飴一袋を全部食べてしまったようです。実家では誰も管理などしていませんでしたので、恐らくこういう無尽蔵な食べ方を普通に繰り返していたのでしょう。

そりゃ数値も改善しないだろうなぁ。

義母がお風呂で溺れそうになった事件

今まで義母の体調のこともあり、退院後はずっとシャワー浴のみにしていました。しかし最近体の動きも良いとの本人から申し出もあり、そろそろ浴槽を使っての入浴もありなのかと考えました。ということで早速。

「今日は浴槽にお湯を張ったから入っていいよ。長湯は厳禁ね」

「わかった」

「ひとりで浴槽入れるよね?」

「大丈夫」

「一応、娘が声かけするからね」

「わかった」

ということで入浴。念のため入った時間を覚えておきました。退院してからというもの、義母はまともな思考ができていないなと常に感じていたので、こちらも最悪の場合は想定していました。5分置きに娘が風呂をチェックしに行く体制をとっていました。

義母はシャワー浴でも着替えや体を洗うのに20分ほど要します。そのため15分くらいたってからチェックしにいくことにしていました。1回目の娘チェック。義母は笑顔で入浴していたとのこと。よしよし。2回目のチェック。5分後だったのでそろそろ上がってと伝えるように娘に伝言。この時、義母は娘の問いかけにうなずいていたとのこと。さらに5分後くらい。脱衣所に上がった音がしないので娘に見てくるように言うと、娘から

「おばあちゃん、寝てる!」

「なに?」

急いで浴室に向かうと確かに寝ていた。急いで問いかける

「お母さん!わかる?」

「・・・・」

「お母さん!(大声)」

「・・・(かすかにうなずく)」

意識はうっすらあるが完全に脱力しているので、私が両脇を抱えても流石に引き上げることは無理。のぼせているのは理解できたので、急いでお湯を抜いた。ちなみにこの浴槽で意識がない時、のぼせが疑われる場合はお湯を抜くという行動は適切だったと後からくる救急隊員さんに教えられた。義母は軽く痙攣を起こして、ヨダレをたらしていた。これはどういう状況なのか理解できず、救急車を呼ぶレベルなのかもと娘に急いで伝える

「救急車を呼んで。パパ、お湯が抜けるまで両手が離せないから。手を話したらおばあちゃん溺れちゃうと思うから」

「え〜。どこに連絡するの?」

「110番!はやくして!」

「わかった!」

「違う、ごめん、119番だ!」

私も気が動転してしまっていた。救急車を呼んでから5分もしないうちにサイレンの音が聞こえてきた。早いな〜と感心しながら、お湯も溺れない位置まで抜けていたので、義母を抱えている手を離し問いかける。依然ヨダレをたらしている。見たくもない義母の裸がどうしても横目に写ってしまう。こういう状況でもそういうところに冷静な自分がいた。そうこうしていると救急隊員さんが到着。

事情聴取をされる。お風呂に入っていて意識が薄れたような感じだと伝えた。隊員さんがマットのようなものを使って2人がかりで浴槽から義母を引き上げる。そのまま脱衣所で横にさせ寝かせた。まだ起きない。何かしゃべっているのは理解できた。口元も震えているのがわかった。

「のぼせたようですね。意識もあるし、呼吸、脈も正常ですが体温が少し高いので、もう少し様子をみましょう」

10分ほどすると、義母が目を開けた。自分がなぜこうなっているのか理解できない状況。裸のままだという認識が戻ったのか、急に体を隠す動作をした(誰もあなたの裸なんかに興味ないから心配無用と、ここまでに散々迷惑を被ったこちらからの悪態を心の中で吐露する)さらに10分ほどするとしっかり意識が戻った。義母が隊員の方に

「どなたですか?私、何かしたの?」

「救急隊員です。お風呂で寝てしまったようですよ」

「お名前は言えますか?」

「はい。〇〇です」

「息子さん、間違いないでしょうか?」

「はい、大丈夫なようですね」

「〇〇さん、具合はどうですか?」

「大丈夫です。気持ちよくて寝てしまった」

「気分はどうですか?」

「気持ちいいです。眠くなっちゃった」

そっちの気分じゃないから(内心爆笑)。外出していた妻へも連絡を入れていたので、妻が帰宅。義母は妻にバカとかアホとか、どれだけ迷惑かけたのかよく考えろ!とか、ひととおりの暴言を浴びせられていた。妻も顔に出さずとも心配していたのだろう。

私はと言えば、怒りというものはなかった。ただ今後はひとりでお風呂入るにしても注意しておかないと危険だなとか、今後の心配ばかり考えていました。義母はニヤニヤしながら

「お風呂気持ち良くて、寝てしまったんだよね〜」

「・・・」

「ごめんね、迷惑かけてしまって」

「本当に迷惑だよ。お風呂で寝る人なんてはじめて見たかも」

「死ななくて良かったわ」

「気がつかなかったら死んでたと思うよ。あまりニヤニヤしないで。場違いも良いところだし、真面目に対応したこっちはイライラするだけだから」

「ごめんね」

その後義母は落ち着き、そのまま眠った。落ち着いたあとに妻が冷静な顔でぼそっと

「そのまま死ねば良かったのに」

と言い放った。安心からくる悪態だとは思うけど、実の親子は辛辣だよなと感じた。他人の私には流石に言えない言葉。私はと言えば、ようやく冷静になっていた。冷静になって怖いと感じたのは、もしあの時そのまま気を配らなければ、義母を死なせてしまっていただろうこと。そうじゃなくて良かった。自分が原因で人が死ななくて・・・。何事もなくて本当に良かったと素直に安心した。