夜中の徘徊が突然始まってビックリ

日中、義母が何度も外へ出て行って戻ってくるを繰り返していました。必ず戻ってくる距離らしいのでそのまま放置していました。回数がとんでもなく多いので、いちいち止めに行く時間もないので。そして夜9時。義母は7時には寝床につくのでいつもなら少し寝ている時間。起きたとしてもトイレに行くだけです。

玄関ホールに面した引き戸をひく音がしました。トイレに行くのだろうと思っていると、空気が一瞬流れる音がしました。外に出ていったのです。我々も出てみるともう姿が見えません。走っていったようです。普段はすり足でヨチヨチ歩きしかできないような人なのに、まるで別人のように走っていました。実際にこれをみると不思議な気持ちになります。足上げて走れるんだ・・・と。人格が変わって、体も変化したとか?まるでオカルトですね。

妻が近所を探すと家の裏の道路にいました。呼び戻して家に入ると息がきれています。心筋梗塞をやっているので、気が気じゃ無い。倒れでもしたらどうするのだろうか?

「どうして走っていくの?」

「だって、声がするほうに言っても姿が見えないんだもの」

「それは、はじめから居ないからでしょ?」

「そうなの?いるよ?」

「居ないって(何度も言ってんだろぉ〜〜〜!)」

「そうかしら?声聞こえるんだよ」

「それは幻聴ね(あなたの頭だけで聞こえているの)」

「わかんない」

夜中に徘徊されても困るので、玄関から出られないように、内鍵のロックを抜いておきました。

徘徊がはじまりました

妻と買い物から帰って玄関の鍵を開けると既に鍵があいていました。義母がお散歩でもしていたのかな?と思いました。義母の部屋の引き戸が開いていたので中をチラッと覗くと部屋にはいません。

「お義母さんいないけど、トイレかな?」

「そうじゃない?」

トイレの電気を確認すると中にはいない模様。

「あれ?散歩かな?」

「そうじゃないの」

しばらくすると戻ってきた。息を切らしています。何かあったような深刻な顔をしながら話しかけてきました。

「またアミダが後ろの道路を歩いていたの。私の名前を大声で呼びながら練り歩くんだよ」

「ちゃん子も一緒に連れて歩くの。助けてぇ〜って言うから心配になって助けに出かけたの」

「そうなんだ〜」

「大丈夫かしらちゃん子。アミダに利用されているんだわ」

「ちゃん子はこのあたりには住んでいないよ」

「歩いてきたのかしら?」

「50Kmも遠くに住んでいるから無理でしょ」

「歩いてきたって聞こえるよ」

「そうなんだ〜」

「私のこと「お前はゴーボーだぁ〜」って責め立てるんだよ」

「・・・?ゴーボー?・・・(傲慢と横暴の合体だろうね)」

「そう、お前はゴーボーだぁ〜、ゴーボーだぁ〜って」

「嫌だわ」

「嫌だね(幻聴が出ているお義母さんがね)」

今回は、前回の入院とは違うタイプの幻聴のようです。前回の入院では徘徊はありませんでした。今回はじめての行動なので、少し驚いています。もしかしてこの後しばらく続くかなという雰囲気があるので要注意だと思いました。

ゴーボーって・・・お義母さん、ありそうで間違っている単語勘弁して。

幻聴が復活してきた

恐れていたことが起きつつあります。幻聴の復活です。嫌だな〜。またリアルほん怖かなぁ。

「最近、また聞こえはじめたのよ」

「あの声が?」

「そう。お前を監視しているから逃げられないぞ〜(実際にはこの「ぞ〜」が沈み込むように長いです)って言うの」

「へ〜」

「あとは、ちゃん子がそこの近くの公園まできて泣いているの。「母さん」って」

「なるほど〜」

「アミダが一緒になって太鼓を鳴らして練り歩くのよ。近所迷惑になるから、私さっき出ていってやめさせようとしたの」

「外出したの?」

「そう」

「うそ?気がつかなかった(徘徊だな)。義母さん、できればやめて欲しい。行先すらわからないと万が一何かあっても対応できないからさ」

「嫌だわ。なんであんなに大声出して泣き喚かなきゃならないんだろう?」

「(人の話聞いてないし・・・)」

この話をまともに聞いていると、延々終わらないので強制終了しなけらばなりません。義母は幻聴の話をする時は相手の話を全く聞こうとしません。自分の頭の中にある聞こえた言葉をとにかく一方的に吐き出したいのかもしれません。そしてこちらが止めなければ同じことを無限ループします。

もう確定だな!とわかってはいますけど、わずかな望みにかけて治るように祈ります。

義母の1日のルーティン

  • 7時30分:起床(不安定。音が聞こえないので、曇りの日などは起きてこないことも)
  • 8時00分:食事。ご飯と服薬、歯磨き(ほぼ忘れています)など含めて30分
  • 9時00分〜:自室でテレビと昼寝(音は聞こえないので消音で。ずっと画面を見続けています)
  • 12時00分:昼食
  • 13時00分〜:自室でテレビとか昼寝
  • 16時30分:シャワー
  • 17時15分:夕飯(服薬と歯磨きなど含め45分ほど)
  • 18時30分:就寝

これを土日も含めてず〜〜〜〜とやっています。運動しないの?と声かけすれば、10分程度のお散歩をしますが、外に怯えている様子なので自発的にはしたがらないです。おかげでというか、足腰が弱ってしまってどうしようもない。同居開始当初よりはだいぶマシになりましたが、それでも摺り足で歩くので、いつ転ぶのかな?と心配になるくらいです。ちなみに、杖は使いたくないそうです。理由は?老人くさいからだそうです。

「誰がどうみても、老人にしかみえないよ。意地張らないで一度使ってみたら?」

「嫌だわ〜」

「強制はしないけど。転んで骨折でもしたら大変になるからね(私が)」

「大丈夫。受け身は取れるから」

「その受け身、リウマチで痺れてる手で受けるんでしょ?(爆笑)」

「大丈夫。杖はいらない」

「はい。わかりました」

義母の1日の行動をみていると、これでは精神も病むよな!と感じてしまいます。誰とも会話せず、食べて寝てテレビ見ているだけの生活。植物のようですね。何が楽しいんだろうか?時間はたくさんあるのだから、何かやってみるとか考えないのかな?と。

一度、お小遣いを渡すから、買い物散歩してみては?と行かせてみました。自分が食べられるものを買ってきてねと。帰ってきて愕然としたのは、誰が食べるんだ?というほどの大容量の味噌汁の具と、あんこがたくさん入った月餅持ちのようなお菓子。大容量のインスタントしじみ汁。これでちょうど渡したお金を使い切ってきました。

「買うものなくて、こういうの買ってきた」

「・・・え〜・・・そうなんだ・・・」

「みんな食べるかなと思って」

「え?食べないようなものばかりだけどね」

「あいちゃん、食べないかしら?」

「味噌汁の具としじみ汁?(うちで味噌汁飲むのあなただけじゃん?)」

「あと、お菓子は?」

「あいは現代っ子だよ。しかもよりによって月餅って・・・」

「あらそう?おいしいよ」

「そうかもしれないけど。だいたいお義母さんこれ全部自分で食べていけないものでは?(爆笑)」

「そうだわね〜。何も考えないで買ってしまった。お金使わなきゃと思って」

「・・・もういいわ(ドリフのコントだわ)」

器が小さい人間だな!と罵られてもかまいません。私としては、全ての選択が最悪にしか見えなくて。義母の話を聞くたびに「はぁ〜〜〜」とため息しか出てこない感じでした。だいたい、なぜお金を全部使い切ってこないと!という判断になるわけ?自分でも食べられないし、家族だって誰も食べたの見たことないものをなぜわざわざ選んで買ったの?そして月餅って・・・確かに美味しいのかもしれないけど、今はもっと美味しいお菓子がたくさんあるので、わざわざ買ってくるものとしてはどうなのかな?と。もう次の買い物散歩はしばらく無いなと。とにかく、まともな判断能力に戻るまではこういう頭を使うタイプの運動はダメだなと感じました。

お義母さん・・・勘弁して・・・。

介護認定、要介護1へ変更になりました。

先日の認定の結果が要介護1に変更になりました

ありがたいことに要介護1に変更となりました。少しほっとしています。デイサービスなど介護サービスの利用をする際、介護度が低いと単位(介護サービスを利用する際に使える費用です。単位制になっている)も少ないため、たくさん利用しようとすると制限されてしまいます。ですので介護度というのは意外と重要な項目になります。

認定結果には納得しています。

私が今回主張した日常介護での問題についてまとめてみました。

  • 着替えや入浴、食事、排泄など主要な項目での身体介助は必要ない
  • 問題行動が多い。衛生的な問題行動があり、本人に任せられない部分をこちらで行っている部分が多くなった
  • 作話が非常に多い。妄想性障害の影響かどうかわからないが、物が盗まれたや、聞いていない、聞こえていないことを自分の想像だけで勝手につくり上げていくので、真偽不明のためコミュニケーションに非常に困難が生じている
  • 筆談が増えている
  • 食事の準備はすべて介助している
  • お風呂で溺れて救急車を呼んで以来、単独の入浴では浴槽に入れていない。合わせて入浴時間のチェックを行なっている。

などでした。体はピンピンしているけど、精神的な問題で正常な判断ができず、その部分を補う介助が必須化しているということを訴えました。

しかし・・・。私個人が感じている介護への負担は正直もっと重いものです。ひとりで在宅させると、次から次と勝手にものを触って、壊したり移動したりします。食べ物もそうです。衛生観念がほぼ皆無なので、味噌なんかスプーンなどですくって使うはずだけど、そのスプーン舐めたヤツじゃないよね?とか考えてしまいます。鳥肌ものです・・・

次回の認定調査まで、どんな問題が出てくるのでしょうか?また記録をつけていきます。