外出先でのお漏らしで大騒動

5月の頭に連続、その後デイサービスでも何度か。ひと月に一度のペースになっていました。一応本人には紙パンツを履く約束をしていたので、それを確認もしないまま少しルーズになっていました。

今日は精神科の定期通院だったので、車で義母を病院へ送り、付き添いを行うことになりました。いつものように駐車場に止め、病院の入り口でコロナチェックとコロナ疑いの問診を行います。ここで異変が。入り口で義母が検温機を通らずに入ってこようとして、係員さんに止められていました。義母の顔をみて、何か変だなとこの時思いました。義母は何かあると周りが全くみえなくなり、声も聞こえなくなる人です。猪突猛進とはこのことかと思うほどです。なんとか検温をパスすると、私に声をかけてきました

「先にトイレ行ってくるね」

「わかった」

あ〜そうか。トイレに行きたくて急いでいたのね。よっぽど詰まっていたんだろうなと。待っている間に、私だけコロナ疑いの問診に記入をすませて、診察カードを出力して待合で待っていました。10分ほど経ったでしょうか。義母は行動がとにかく遅いので、トイレでこのくらいはかかるのだろうなと。排便の方だったのだろうと思いました。そこからさらに10分経過。さすがに遅いよなと。もしかしてトイレで倒れたとかないよね?と、義母が入っていったトイレの前で待ちます。そこからさらに5分でしょうか?私も係員さんに声をかけて確認してもらおうかと思った矢先、義母が戻ってきました。明らかに歩き方がおかしい。いつもぺんぎん歩きなのですが、なんとなく腰を曲げている様子。なんだろう?ちょっとひっかけたりしたのかな?と思いました。

「問診に記入して」

「わかった」

この時、隣にきた義母からかすかな便臭がしましたが、排便のあとだろうと思って、ずいぶん臭いが残るうんちするもんだと思って特に何も気にせず受診科へ向いました。

この大学病院の精神科は、とにかく診察が早い。順番待ちどおりに呼ばれるか、前倒しで呼ばれることも多いです。義母の番です。

「特におかわりなく?」

「まあ、いつもどおりちょっとオカシナ程度ですね」

「あ〜。まあね。たまよさん?聞こえる?」

「はい。」

「さいきんはきこえない?」

「はい、きこえません」

「まあ、ちょっとは聞こえたりしているんだろうけどね。とりあえず継続しましょう。以上です」

無駄のない良い先生です。いつも感謝しています。診察が終わって、会計用の受診カードが渡されるのを待っていました。義母と並んで。あれ?やっぱり排便の臭いがする。義母にこそっと話しかけてみた。

「お義母さん、もしかしてうんちしたの?」

「・・・漏らしてしまった・・・」

「なんで今言うの?・・・さっきのトイレででしょ?」

「そう」

「なぜ隠す?」

ちょうど受診カードが返ってきたので、受け取って会計に向かいます。その時、人目の少ない廊下の影で、義母の様子をチェックしました。

  • ズボンのお尻が股のところまで濡れていた
  • 着ていた上着の裾に便がべっとり付着
  • インナーにも同様

こんな感じでした。

「下着とかどうしたの?」

「捨ててきた。ゴミ箱に」

「うんちついたまま?それはないでしょ〜」

「洗ってから」

「なんでこんなに服についてるの?うんち付いた手で触ったらこうなるのわかるでしょ?」

「・・・」

このズボンを脱ぐと下は丸裸ですし、着替えと言ってもそんなもの持ってない。買える場所もない。車できたからには、乗せてさっさと帰るのが1番ベストだなと。でも待てよ。車にこのまま乗せたら、ズボンについてものが染みてしまうじゃないか!最悪だ・・・

病院併設のコンビニで新聞を購入。ビニール袋は車にあるし、幸いなことに車には防水カバーを積んでいました。これでなんとかなります。防水カバーをしき、その上にビニール、その上に新聞紙ということでそこに義母を乗せて、動かないように!と注意。なんとか事なきをえて、帰宅することができました。

家に帰って、衣類の洗濯。車の清掃をしました。衣類は先洗いをしてから洗濯機へ。本当は全部捨てたいけど、さすがに捨てられるようなものでもないし。洗濯後は槽洗浄を行いました。

「あのさ・・・何度言えばわかるの?やってしまったのは仕方ないから、教えてって言ってるよね?」

「・・・」

「あのまま隠して乗るつもりだったの?」

「・・・」

「どういう神経しているのか、理解できません。次からは必ず教えてください」

「ごめんね。迷惑ばかりかけて。すみません」

これ以上責めても仕方ないので、本当は山ほど文句を言いたい気持ちを抑えて注意だけしておきました。ちなみに、義母はまた同じことをしても、絶対に教えません。断言します。いままで一度も自分のミスを教えてきたことがないからです。私は、人様に迷惑がかかるような嘘や隠し事をしないこと。と教育を受けてきたので、ミスをして逃げたことはありません。批判は受けますし、それは自分が悪いので甘んじて受けるということです。だから次にやらないように注意するのだと思います。

義母はどういう風に教わって生きてきたのでしょうか?これは病気に関係なく、育った環境で覚えた生活する術なんだと思います。ミスしてもバレなければ問題ない。こういう考えなのだろうか?いや、そんな人いないよなと。病気の影響でこうなってしまったと願いたいです。私の義母に対する信用が一気に落ちました。

ちょっとした変化に頭がついてこない義母

今日こんなことがありました。

「お義母さん。もう暑くなってきたから今日から入浴サービスはシャワーだけにするね」

「いつもシャワーだけだよ」

「あぁ・・・そうじゃなくて入浴サービスのことね。いつも湯船に浸かっていたけど今日からシャワーだけにするよ」

「シャワーだけにするのね。暑いからそうだわね」

「じゃあよろしくね」

会話的にはこんな感じのことでした。わかりますよね?入浴サービスが浴槽浴?(入浴ですよね)をやめてシャワーだけになったということ。

でもって、仕事をしていると入浴サービスのヘルパーさんが来訪。いつもは呼び出しが鳴ると義母自ら出迎えにいくのですが、今日はなかなか出る気配がない。あれ?寝てるのかな?

降りていくと、外でヘルパーさんが待っていました。義母はどうしたんだ?死んだ?義母の部屋を開けると、普通に座ってテレビを見ていました。

「何やってるの?」

「え?どうしたの?」

「お風呂でしょ?」

「入ったよ」

「お風呂に?」

「トイレに」

「今日、お風呂の日だよ」

「え?シャワーだけになったんでしょ?さっき入浴サービスがなくなったって言ってたから・・・」

「・・・(ばかたれ)」

義母の解釈がどういうものだったか、一連の会話の流れでようやく理解できました。

つまり、今日から入浴サービスはシャワーだけになるよという言葉を、今日からシャワーだけになるから入浴サービスは無くなるよと受け取ったようでした。当然入浴のヘルパーさんも来ないと思い込んでいたのでしょう。

・・・っていうか、そっちの解釈をする方が難しくない?

一事が万事こういう調子だからそれほど驚きはありませんが、頭の様子だけで介護認定をもらうことができるなら、要介護3以上は欲しいと本気で思っています。こういう症状の被介護者ってレアケースなのでしょうけど、一般的というか普通というか常識的というか普通というか、どの表現が正しいのか私はわかりませんけど、「判断がおかしい」こういう病気って本当に対応に困る。毎日ドリフのコントの相手をしているわけにはいきません。たまに聞く分には笑い話になる程度でしょうけど、毎日毎回、真顔で大ボケを連発してくる相手に笑顔で応えるなどできません。

キッチンがダメなら洗面所かよ!

笑うしかないです。

衛生観念はまるで無いのに汚いところの掃除は大好きといううちの義母。ハッキリ言って最悪の癖ですね。控えめに言って勘弁してほしいし、強めに言うと絶対やめろ!という感じです。

キッチンのシンクは以前から掃除をしないように注意していました。以前大失態をやらかしていたので。そうしたら今後はターゲットを洗面所に移していたようです。

これは気がつかなかったです。

洗面所の歯磨きの時間がやけに長いなぁと思っていたら、また排水溝を開けて掃除していたようです。そのせいか最近やたらと水の流れが悪い。溶けにくいものを使って掃除でもしているのでしょうか?

以前、奇行ばかりだったので室内カメラで監視をしていましたが、妻から「家族を監視している気がするので、やめてほしい」というクレームがあり撤去していました。

義母は私の家族では無いですけどね・・・失礼ながら同居人。それだけです。

監視とは言うものの、実際これで嫌な行動が明るみに出ていたのは事実です。今でもカメラの撤去は不本意ですが、妻の要望ですので従いました。