「今朝、声が聞こえたのね。私の名前を呼ぶの。女の声」
突然、義母がこんなことを話しかけてきました。ほぼ自分から話しかけるということをしないので、少しびっくりでした。
また始まったようです。前回退院が2022年の11月初旬だったと思うから、ざっと7ヶ月ぶりです。先週末、外から誰か入ってきそうで怖いという話をしていて、妻ともその話をして少し気をつけて様子をみていこうと話あっていたところでした。
これまで2回の入院がありましたが、いずれも同様の訴えから徐々に悪化していった経緯がありましたので、今回も恐らく悪化する可能性が高いと思います。
「なんか、遠くの大通りから女の人が私の名前を呼ぶのよね」
「へ〜」
「名前だけ呼んで終わり。なんなのかしら。怖い」
「家の中には入ってこないから、安心して」
「ちゃん子かしら?わからないけど」
「違うと思うよ」
「私、この家出て行こうかしらと考えたの」
「出て行ってどうするの?」
「ひとりで生活するよ」
「できると思うの?」
「・・・わからない。いつも迷惑かけてばかりで申し訳ないからさ」
「もう慣れたから、気にしなくていいよ。健康に気をつけて穏やかに生活してもらえばありがたいだけだよ。迷惑なんてお互いさまだから」
「感謝しているよ。いつもありがとうね」
「わかってるよ」
「声が聞こえると、怖いのね。耳栓したら聞こえないかしら?」
「・・・いや、耳栓しなくても聴こえないでしょ?(笑)」
「そう?」
「ん???」
前もそうだったことを思い出しました。どうやら、自分が何か失敗を続けて起こしたりすると、気力を失って「出ていく」ということになるようです。この「出ていく」。妻から以前聞いていた話を思い出しました。同じ理屈だなと。
まだ義父が存命だったころ、義父から怒られて喧嘩したりすると、すぐに家を飛び出していたそうです。行く宛もなく。当時まだ存在していた義母の実家まで帰っていたこともあったとか?そういう「癖」がある人なのでしょう。
怒られる→自分は悪くない→自分は可哀想→家出をしてショックを受けていることをアピールしてやろう。だいたい後先考えずにこういう行動をする人というのは、こういう思考なのかな?と考えてしまいます。だって、あなたその当時、うちの妻が子供で子育て中だったでしょ?それを放棄してまで出て行って。そこに責任感なんてなかったのでしょう。それよりも自分の悲劇のヒロインを優先したような感じにしか見えませんので。
実際問題として、義母がいまさら出ていくなんて言い出したら、本当に損害賠償ものの騒動になると思います。わざわざリフォームまでして、介護で相当な時間を費やして、とんでもない行動の後始末を延々させられて。挙句、出て行ってから「困ったから面倒見にきて〜」なんて、恥ずかしげもなくまた頼ってくるのでしょう?他に誰もあてがない以上そうならざるを得ないのですから。
まったく。勝手気ままもいい加減にしてほしいものです。