退院後の義母の様子について

精神科と介護認定のために毎日の記録用。

  • 幻聴はなし。
  • 物忘れが尋常じゃないほど多い。
  • 家電の使い方が全く覚えられない。
  • 食事も準備したもの以外は食べない。
  • 行動ひとつひとつに声かけをしないとできない。

最近、1番困っていることが、なんでも勝手にやって大失敗する謎の行動。本当に迷惑でしかないです。何度注意しても覚えようとしませんので、毎回やさしく注意し続けています。本当に疲れます。

義母、訪問看護サービスを開始

義母は口を開く度に、「ここが痛い、そこが痛い」と言うので、まずはリハビリをしないとダメかなと思い介護サービスを利用して訪問看護をお願いしてみました。時間は1時間。隔週で来ていただくことになりました。

「体の具合はどうですか?」

「なんか、ここが痛いの〜」

「そうですか〜。ではマッサージしていきましょうね」

「ありがとうございます」

うちの子供が小さな頃に接していたような感覚に似ているなと思いました。体調の他、看護師さんなので体調管理はもちろん、心のケアというかお話を聞いてもらって今の精神状態をチェックするなんてこともお願いできました。我々身内には話さないけど、自分が感じている不安などを口にすることがあるらしく、看護師さんから聞かされる話は少し新鮮でもありました。

しかし!聞いていると中には事実と全く違う話が含まれていて、自分を美化している部分が多くて少しイラッとすることも多かったです。

「自分のことはなんでも自分でできます。なんか年寄り扱いされて困っちゃうわね〜」

こんなことも話していたそうです。全くできてないだろ!と。

あまりにも現実離れした内容にはイライラするものの、義母にもガス抜きが必要ということでしょうから、許容することにしています。勝手に言ってろと心の中で思うだけにして。

薬の飲み忘れと、その対策

義母が我が家にきたときから我々が気がついていたこと。それは実家ではほぼ薬を飲んでいなかったんじゃないかということ。大きなビニール袋に入った大量の薬を持参してきたので、こんなに飲んでるの?と思ってよくよく整理してみれば、古い処方日、下手をすると年単位のものまで大量に入っていました。パンパンのビニール袋3袋程度は持ってきたかなと。恐らく飲み忘れをしまくった状態で次の診察ということを繰り返していたのだと思います。同時に病院にしばらく行っていなかったということも発覚。

食事は3食、時間どおりに忘れず食べる。なのに薬は毎回忘れる。準備していても忘れる。よく観察していると、食べ物を出されると椅子に座ると同時か座る前から箸を手にしているほど食事に集中しているのがわかりました。これは大袈裟ではなく本当の話。以前犬を飼っていたことがあるが、そのときの光景を思い出す。一心不乱に食事しか見ていなかったです。

薬を飲み忘れる原因。義母の場合は食事に意識が集中してしまい薬のことなど忘れてしまうというのが原因だろうなと感じました。食べ終わると気が付くときもありますが、大半は声かけをしないとまず飲みません。これでは困るんです介護者が。

特に困るのが、食前薬。糖吸収の抑制薬だと思いますが、これを飲み忘れるからかどうか、血糖値の検査結果が毎回非常に良くないです。先生からは「お薬ちゃんと飲んでるんですか?毎回数値にバラツキがあって、不安定なので食事の問題は大きいんじゃないかと思うのですけど・・・」と、苦言を呈される始末です、私が。

ということで、薬を飲み忘れないように、セッティングしてあげることが急務となりました。

薬管理ボックス「ウィークリーメディシンケース」を購入

別の日記で書きましたが、薬管理ボックスを購入。非常に重宝しています。

臭いが尋常ではない義母の口臭

義母との同居を初めて、たった2週間程度しか経っていないのに、義母へのストレスを強く感じています。うまくコントロールできないと介護者であるこちらが潰れます

今回は義母の口臭について。特に強く感じるのが朝方の締め切った義母の部屋。義母の部屋はもともとリビングの延長で作った和室でして、スライド式の間仕切りを締めると6畳一間になるものです。スライドドアですから当然隙間がありますが、そのわずかな隙間からリビングに向けて強烈に臭いが流れてきます。もちろん部屋の中はその数倍という感じです。

「お義母さん。とても言いづらいことなんだけど、食後歯を磨いてるの?」

「磨いているよ」

「そう?ほとんど見たことないんだけど」

「朝起きたら磨いてる」

「それ以外は?」

「やってるよ」

「ちょっとだけ観察してたけど、毎日忘れていると思うよ」

「あらそう?自分ではやってたつもりだけど」

「あのね。毎朝このお部屋とても臭いのね。廊下とリビングにも臭いが流れてくるの」

「え?私は臭わない。そんなに臭う?」

「ハッキリ言って、息を吸い込みたくないくらい強烈にクサイ。お義母さんは自分の臭いだからわかりづらいと思う。それと鼻悪いんでしょ?それもあると思うよ」

「蓄膿だからね」

「・・・蓄膿自体が臭いからね。夜中口呼吸してて、歯を磨かないから余計に。それと、開けた口の歯が真っ黒だから恐らく歯周病もあると思うよ。予約するから一度歯医者で治療しましょう」

「わかった。ごめんね迷惑かけて」

このくらいの会話になると、大事な内容はすべて筆談です。多すぎるので会話として扱っています。謝罪の気持ちを毎回伝えてくれるところと、指摘した時にまあまあ素直に従ってくれる部分は義母の良いところだと思います。

それはそれですが、臭いは許せるレベルではありません。

表現し難いですが、ざっくり言ってう◯ちの臭い。マイルドに言うと排泄物の臭いです。それ以外形容しようがありません。

とにかく尋常ではない臭いです。どうしてここまで悪化させてきたのだろうか?

義母の糖尿病内科の通院

義母の糖尿病内科の定期受診に付き添いしました。難聴がひどく、歩行もヨチヨチな感じなので、しばらくは付き添い必須になるでしょう。ちなみにこのヨチヨチ歩き、ペンギン歩きと言うらしいです。義母を見るとたしかにペンギンだ、ペンギンとはかけ離れて全く可愛くないけど。

受診した結果、あまり調子はよくない状態らしいです。

  • 血糖値260
  • Hba1cが規定外の数値(この時の検査結果がないですが、確か7を大幅に超えていたような・・・)
  • 尿潜血プラス(要観察でした)

精神科、リウマチなどとにかくこの時期薬が大量でしたので、何が原因の体調不良かわかりませんでしたが、体のふらつき、歩行困難、手足や口の筋肉硬直、判断能力の低下、奇行などなど、オンパレード状態でした。

糖尿については、大きな問題として、薬の効きが不安定だということ。血糖も高止まりしているので、食事のことについて、いろいろ質問されました。

「ご家族の方ですか?」

「義理の息子です」

「義母さんとは、別居?同居ですか?」

「同居です」

「ですよね。症状については、あまり良くないですね。退院直後でしょうけど、病院食を食べていた割りに血糖が高いと思います。それと薬の効きがちょっと問題ありますね。入院時お薬ちゃんと飲んでいたのかな?と思うほどです。退院後のお薬の管理は?」

「私がやっています。処方どおりに」

「食べ物で何か問題ありませんか?とくに納豆とかは食べていませんか?」

「私はやっていませんし禁止していますが、義母がたまに勝手に食べたりしているのは確認しています」

「甘いものは?」

「それも勝手に食べていると思います。一応、本人にはダメと言っていますが、衝動的に動くことがあるので」

「・・・そうですね。入院は精神科でしたものね。いろいろありますが、Hba1cが目標値あたりに落ち着くまでしばらく短期間での通院になりますので、ご理解ください」

結果として、2週間に一度の通院になりました。糖尿病内科は、血液検査と尿検査必須なので、結果待ちの時間も含め非常に長時間病院に拘束されます。通院は義母ひとりでは無理なので、付き添いの私も過酷なことになります。ほぼ朝から夕方前まで何もできませんので。

義母の難聴がとてもひどいので、コミュニケーションが大変

義母の難聴。ひどいレベルです。世の中にはもっと重度の難聴の方がいらっしゃると思いますが、これ以上聞こえないとなると、とてつもなく大変なんだろうな〜と考えさせられます。

右耳は補聴器をつけても聞こえないらしいので、作るだけ無駄とショップの方にアドバイスされ作っていません。左耳は補聴器をつけてどうにか聞き取れるレベル。人によっては全く聞こえないタイプの声質もあるとのことで、そうなると耳元で大声でしゃべらないと聞こえないような状態。それでも聞こえなかったりします。

これがかなり厄介。なぜなら聞こえない部分を義母は読唇をして、かつそれを自分の知っている言葉に置き換えて何を言ってるのかを判断しているのだとか。失礼ながら、国語力については相当アヤシイ人なので、ほぼ間違った理解で話が噛み合わないことになるのは言わずもがなという感じでした。

「今日、眼科ね」

「あんか?」

「病院。眼科ね」

「びょういん、あんか?」

「(笑)え?(私が目を指さして、大きな口の動きで)が・ん・か!」

「あ〜眼科ね。目薬無くなってきたところだったから良かった」

「(目薬無くなったところで、病院ときたら、連想ゲーム最有力は眼科だろ)行くよ」

だいたいこんな感じです。これはまだマシなほう。だいたいの場合、長い説明があるものなどはほぼ筆談になります。義母の国語レベルというのは

「新聞、何読んでたの?」

「え?なんか首相がどうのって」

「どうの?って?」

「わかんない。難しいこと。」

「あ・・・そうなんだ」


この程度です。これ以上の説明はしません。私が判断するに、義母の国語力は小学校低学年程度なのかな?という感じです。世の中の流れや、政治・経済・文化など、ほぼ興味はないそうで、何も理解していません。私が暇なら新聞でも読めば?と言ったから、なんとなく読んで(眺めて)いたそうです。

ため息しか出ません。

義母、退院後最初の精神科定期受診

退院後、最初の精神科受診でした。義母の現状としては

  • 幻聴はない(と本人は言っている)
  • 呂律がまわらない。口のまわりを中心に筋肉のこわばりが見られる
  • 衝動的行動が多い
  • 会話が噛み合わないことが多い

私がみた母の状態はこのような感じです。これを先生にお伝えしました。先生からは、引き続き経過観察しましょう。筋肉のこわばりは恐らく薬の影響も考えられますので、少し量をコントロールしてみましょう。ということでした。診断名は「妄想性障害」だそうです。病院から渡される会計などに必要なファイルをチラッとみたところ、せん妄患者と表示されてもいました。私は素人なのでよくわからないし、ネットで調べてみてもいまいちこのせん妄とか妄想性障害っていう病気がどんなものかがわかりませんでした。まあ、先生がそうおっしゃるのだからそれが正しいはず。余談ですが、義母の主治医の先生はとっても気さくな方で、医者らしくない敷居の低さ。冗談っぽい口調と、雰囲気、表情など、トータルでとても良い先生だと思うので、いろいろ相談しやすい人だなとホッとしました。

当面、1ヶ月に一度の受診とのことなので、義母の行動チェックを行うことになりました。

義母、トイレ掃除で謎の粉を使っていたので調査した結果

1階のトイレは、義母専用にしました。妻がそうしたいと言うので。どうしてなんだろう?とこの当時はわかりませんでした。掃除の日なので、トイレ掃除を行っていました。便座の蓋を開けたところ、何か見慣れない白い塊がついているのを発見。

なんだこれ?ペーストだな。

よくよく見てみると、便座や蓋の裏などにも広範囲に乾いた粉のようなものが付着しています。え〜〜〜〜。なにこれ。考えを巡らせていたところ、もしかして、これハミガキ粉なんじゃないか?と思いました。ということで義母に確認。

「あのさ。トイレ掃除やった?」

「え?やってないよ」

「やったよね。やった形跡あるし、他の人誰もやらないから」

「あ〜この間やった」

「もしかして、ハミガキ粉使ったの?」

「使ったよ。あれでいろいろ落ちるから」

「誰のハミガキ粉使った?」

「自分の」

「実家でもそうやってたんだ」

「やってた。よく汚れ取れるから」

「いつの時代の掃除方法だかわからないけど、うちではやらないから二度とやらないでね。だいたい、トイレ用ウェットシートをちゃんと用意したのに、なんでわざわざハミガキ粉を使うわけ?大丈夫(アタマ)?」

「わかった。次からやらない」

「・・・」

またニヤニヤ笑みを浮かべて、全く可愛くもないけど一応照れ隠しのつもりで愛敬を振る舞っているのでしょう。イライラしますね。

どういう生活送ってきたのだろうか?妻はこういうことをやったことがないので、正直驚きでした。先日の排水口の件といい、どうやら衛生観念の違いがかなりありそうな人だなと、この時感じました。これが後々の一悶着に発展します。

義母。食器用スポンジで排水溝を洗う

「ちょっと?なにしてんの?」

発見した瞬間、絶叫してしまいました。難聴なので、タイムラグがありましたが、自分が指摘されていることには気がついた様子。

いやいや・・・これまじめに退院して良いレベルだったのか?それともこれって今までやってきた癖か何かなのか?この行動の間違いはいくつかあると思います。ちょっと整理してみます。分析してみると意外と怒りもマイルドになる気がするので。

  • 他人の家にきて早々、家主に何も聞かないまま行動すること
  • 仮に自分の家でやっていたとして、これが衛生的に問題あると思っていなかったのか
  • 一般常識的に、自分のルールでは良しとしても、対外的にはやらない行為だとは思わなかったのか

    こういう疑問を感じました。私だって自分の家では家族の前でオナラもしますが、他人の家では余程関係が深くならない限り、まずやらないよなと。初めからそんな失礼というか、マナー違反ってしないよなと。で本人に早速問いただしてみました。

「これ、食器用スポンジなんだけど。誰に聞いてこれで排水溝掃除して良いって言われた?」

「聞いてない」

「だよね?ならなんで自分の判断で人の家のもの勝手に使ったの?」

「排水溝用だと思ったから」

「そう思ったから使ったのだろうけど。このスポンジ、子供の水筒とか洗う専用のやつなんだけど」

「あ〜。ごめんね。わからなかった」

「わからなかったんでしょ?ならなぜよりによって排水溝掃除に使うわけ?大丈夫(アタマ)?」

「実家でもやっていたから」

「うん、うちは実家じゃないよね」

「ごめんね。」

「排水溝を二度と触らないで。掃除なんてお願いしてないから」

「わかった」

私の言葉はこれでも本当に抑制したつもりです。怒りが込みあげてきましたが、なんとか抑えてしゃべったつもりです。なぜ怒るかって?毎日これで子供の水筒を洗っているから。もしこれを発見せずに使っていたらと思うと気持ちを抑えることは無理でした。

やっぱイっちゃってるな。そう判断するのに時間はかかりませんでした。頭の様子がオカシナ老人と暮らしていかなきゃならないんだなぁ・・・今後どうなるんだろうか?と軽くショックを受けました。

それにしても。怒られていた時の半笑い・・・とんでもない非常識なことをして怒られたのに、何ヘラヘラしてんの?と。腹立つなぁ

この瞬間、義母への同情や愛情などという気持ちは一気に失せてしまった気がしました。

義母の退院と在宅介護のスタート

これから四六時中顔をあわせた生活が始まるのかと思うと気が重くて仕方なかったです。自分たち家族で建てた家なのに、半分自分たちのものではなくなる気分でした。母は笑顔で帰宅。幻聴はもうなくなったとの本人談。本人が言うならそうなのでしょう。この系統の病気の厄介なところは、一見ごくフツーな人に見えて、中身はイッちゃってるというところでしょうか。イッちゃってるは失礼な表現かもしれないですが、義母をみている限り、この表現しか思い浮かばないので、しばらく使うと思います。

入院生活は辛かったとのこと。周りも同じような症状の人ばかりで、母いわく同室のみんなが、常識では考えられない話ばかりしていて頭がおかしくなりそうだったとのこと

「あなたもね」

私の心の声です。

薬が相当効いているためか、呂律がまわらないこと、表情も乏しいこと、問いかけへの反応が薄いこと、体の動きがあやしくひとりで歩くのが困難なことがわかった。

明日からの生活が介助で大変になること、そしてリハビリが必要なことを認識しました。

義母の受け入れ準備(受け入れ側の心構え編)

受け入れる側の心構えです。これも重要だと思います。家族間で話し合いをしてみました。

  • 義母がどのレベルの体(精神状態)で同居になるのだろうか
  • 義母の性格、価値観はどうなのか
  • 通院や見守り、日常的な介護の分担はどうするか
  • 子供にも手伝ってもらうことがあるのか

さしあたりこの程度を考えてみました。義母の精神状態については既にお見舞いをしていたので理解していました。幻聴はなくなったけど、以前聞こえた声は実際にあったものだと理解しているような状態です。つまり、幻聴がなくなっただけで妄想はそのままって話ですね。このあたりは家族全員で見守りしましょうと。

体については、まるっと3ヶ月入院していたので足はフラフラ状態でした。ひとりで歩くのもままならないような感じなので、身体介護もしばらくは必要だと。

性格ですが、妻いわく、まあ意外と面倒だと思うということ。それ以上はゴニョゴニョ・・・と言う感じだったので、まあ想像はつきました。蓋を開けてのお楽しみという感じでした。価値観については未知数ですね。私の経験上、性格と価値観ってほぼ一致しない人が多いので実際にみてみないとわからないです。

通院や見守りは必須ですね。これは確定。要リハビリという感じなのでしょう。

子供の手伝いってことですが、手に負えるレベルの体と精神状態ではないので、酷すぎるので子供は関知させないことで一致。

私が妻からいろいろ聞き取りをしてみた感想ですが、この時はまだ楽観的でした。穏やかな性格なのは承知していましたが、一方で執念深く粘着質なところも垣間みていたので、そこをどううまく付き合っていけるかなと考えていたと思います。

義母の受け入れ準備(リフォーム編)

年をまたぎ、実家の整理やら親戚筋へのお知らせも順調に進んでいました。来週退院予定の義母を今後亡くなるまで受け入れることになるため、準備をすることになりました。作戦会議ですね。細々としたものを挙げればキリがありませんので。

介護をするご家庭は、概ねこのような大枠で介護のことを考えるのだろうと思います。重要なのは介護される側とする側の生活の質。ズバリこれに尽きます。どちらを疎かにしてもうまくいかないですから。

というわけで、まず必要なのは義母の部屋ですね。衣食住の住。超重要ですね。我が家では10,000パーセント同居を想定していなかったので、部屋を新設する他ありません。そして付随する改修もあわせて行うことに。

  • 義母の部屋
  • 玄関ホール
  • 2階の一室をサブリビング化
  • 2階のトイレ
  • カップボード(キッチンの収納スペース)の入れ替え
  • 洗面所の衣類スペースの増設
  • 駐車場の拡張
  • アプローチのバリアフリー化
  • 玄関階段の手すり設置
  • 2階部屋の分割(1部屋追加しないといけなくなったため)

案外多いんだなと驚きました。なんとなくですが、部屋さえ作ればなんとかなるでしょ!という安易な考えでいましたが、そうはうまくいかないことを、プランを進める上で思い知らされました。

リフォームの詳細についてはまた後日説明したいと思います。

それにしても・・・お金かかるよな〜。義母の持参金はゼロなのに。なぜこちらで全額負担しなければならないのかな?と思わずにはいられなかったです。

入院中の義母の様子

新型コロナ下ということもあり、病院は面会禁止でした。差し入れや生活用品の直接受け渡しも禁止。看護師さんを介して渡すという徹底ぶりだったので、義母の様子はほぼわからず。ちなみに入院してから1ヶ月後あたりに、生活用品の受け渡しの際に義母から渡されたメモを読んだ限り、症状は全く改善していない状態なのは理解していました。

  • 誰かに盗聴されている
  • 発信器を体内に埋め込まれている
  • それを追って監視者がこの病院の外にもいるし、病棟にも入ってきて見ている

全編頭がおかしくなりそうな内容でした。病院食のプリントの裏紙3枚にミミズが這うような文字でビッシリと書かれていた。これが結構おどろおどろしく、不気味でした。

この状態のまま義母が戻ってきたらどうなるのだろうか?妻とはその話題でもちきりでしたし、今後の同居生活に暗いイメージしか持てなくなっていました。

義母が話をしていたことの事実確認で警察を訪ねた

義母が入院前に話していた内容で、ずっと気になっていたことがあります。

  • 夜中に交番に通報してきてもらったこと
  • 夜中にアパートを管理している不動産に電話したこと

不動産については、ちょっと敷居が高くて躊躇いました。「だから何?」って言われたらそれまでなので。あくまでも私の興味本位ですから、不動産屋さんにしてみたらそんなのどうでも良い話ですからね。義母が言っていることのどれが本当でどれが妄想なのか?というところがどうしても気になってしまって。

最寄りの交番だと思うので、実家を管轄する交番へ電話をしました。本人以外の場合、本人確認をしないと個人情報が絡む話はできないと言われたので、直接訪問することに。交番で本人確認が終わって本題へ

「たまよ(義母)の義理の息子なのですが、お尋ねしたいことがありましてきました」

「どういった件でしょうか?」

「義母の話によると先日、夜中に電話をして隣家からの騒音が煩くて困っていると交番に通報したと申していたのですが、それが事実確認かどうかの確認でした」

「あ〜。あれは覚えています。結果から言うと、まず夜中の2時に通報があって、私と部下の女性の2人で訪問しました。家の中と敷地内を確認しましたが、騒音や迷惑行為は現認できませんでした。ご本人にはその旨を伝えたことと、様子からして少し混乱したようにお見受けしたので、近いうちに一度病院へ行ってみてはどうですかとお伝えしておきました」

「義母の話は本当だったんですね」

「その後、たまよさんどうなんですか?いつもお孫さんの件でお電話あったのですが、夏頃からぱったりと途絶えていたので、うちの交番でも気にしていたんですよ」

「孫は娘夫婦ですが、引越ししたので今は義母の独居になっているんですよ。ちなみに、今、義母は入院しました」

「あ〜そうだったんですか。いや、訪問した際の会話の内容がなんと言うかとても混乱していて、部下がなんとかなだめて落ち着いた感じだったので、その後心配していたんです。入院されたということで安心しました」

「ご心配ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました」


というような感じでした。電話していたのは本当だったんだ・・・と少し驚きがありました。ということは、不動産に真夜中に電話したんだなと。確か個人経営の地元の不動産だったはずなので、迷惑かけただろうなと。なぜかというと、義母の話のなかで「不動産屋は、何言ってるんだ?って感じで、アパートの住人に確認したけどそんな事実は無いって言ってたの」という話を聞いていたので。恐らく怒らせていたのだと思います。そりゃそうだ、訳のわからない話で突然真夜中に連絡されたら、誰でも驚く。

実家のお片付けで大忙し

さて、母の我が家への受け入れ体制は骨組みがなんとか決まったので、あとは肉付けしていくだけです。まずは1番時間が割かれると予想した実家の売却についての準備。家を空き家状態にしなければなりません。

余談です。我々はたまたま実家が同県内の同市内なので、自分たちで全てを行いました。しかし、これが他県に住んでいたり、それが遠方だったり、または仕事で忙しいなどと言う場合、業者さんにお願いして片付けを行うのだろうな〜と思いました。これ、なかなかの出費になると思います。実際に行った作業をもとに、こんなことをやったリストを以下載せてみますね。

  1. 使えるもの、使えないものの仕分け(使えないものはゴミ行き)
  2. 使えるもので自分たちが使うもの、使わないものの仕分け
  3. 使えるもので自分たちは使わないものを買取に出す
  4. ゴミの仕分け(収集か粗大か)
  5. 収集ゴミの分別作業
  6. 収集ゴミの搬出(自分たちで解体すれば出せるものなどは、解体作業)
  7. 粗大ゴミの搬出
  8. 物が無くなった時点で清掃
  9. 電気・ガス・水道の解約

こんな順序で作業を進めていきました。実際にやってみたところ、とにかくゴミが大量で、捨てるものしかありませんでした。1番厄介だったのは義母が直前まで生活していた時のキッチン周辺の食材。義母が越してきてから1週間以上過ぎての作業開始でしたので、異臭も少し漂うような状態でした。炊飯器に真っ黄色のご飯が入ってるし、冷蔵庫を開けたら真っ黒になった“なんか黒い食べ物”が、果実酒を漬け込むような瓶に4本も作り置きされていたし、冷凍庫に入っていたものの大半が年単位で賞味期限切れだったし・・・もうカオスでした。

もうひとつ面倒だったのが書類関係の整理。全部まとめて捨てるというわけにはいきません。管理が行き届いた方なら心配ないはずですが、義母の場合わかりやすく言うと土地の権利書がカードの利用明細などと同じ場所に保管しておくような感じでした。これでは危なくて捨てられません。ひとつひとつ確認しながら分別していきました。大量の書類の山なので、本当にこの作業がしんどかった。時間がかかる割に見た目の作業が全く進んでいるように見えないので、気持ちが凹んでいきました。

参考として、もしこの片付け作業を業者さんにお願いしたらどのくらいの費用なのかな?と思って、ざっくりとした見積を電話でお願いしました。料金はピンキリでしたが、安くて20万円、高いと40万円程度というものでした。しかもこれに買取というものが含まれていないと言われ、全てを持っていく料金ですという感じの業者さんもあったので、それは勿体ないよな〜と思いました。でも、時間と手間を考えたら、こういう業者さんに依頼する方は多いのではないかと思います。片付け作業は、相当な人数がいなければ1日程度ではとても終わりませんからね。遠方から数日単位で通ってと考えた場合、交通費などを含めれば逆に2,30万でも全然安いような気もしますね。

収集ゴミは、ひたすら指定日にゴミステーションに出すだけなので特に問題なし。ただ一度だけ近隣の方に「大量に出していますけど、どちらの方ですか?」と聞かれたことがあります。あ!・・・もしかして私、不審に思われてる?と察知し、事情を説明したところ、噂が広まっていたことに気づいた。みたいなこともありました。田舎って見知らぬ顔が目立つっていうことに改めて気付かされました。

粗大ゴミについては、収集ゴミが終わったあたりで出すことになりました。とにかく収集ゴミで廊下や部屋が天井まで山積みのような状態でしたので、物理的に粗大ゴミを出すことができなかったからです。トラックを借りて行いました。ソファーや家具など大量にあったので、処分費用だけでそこそこかかりました。

費用もそれなりにかかりましたが、それ以上に買取の貢献があって、結果的にはトータル大幅にプラスで終わることができました。買取してもらえたものは以下のとおり

  • エアコン(室内・室外機ともに外す作業まで行ってもらえます)
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 自家発電機
  • PC
  • 炊事家電
  • ガス給湯器(ガスを閉栓した状態だったので、外して持っていってくれました)
  • 小型家電一式
  • 瀬戸物
  • 農機具
  • 金属(小型から大型までほぼなんでも)
  • バッテリー・タイヤ

こんな感じでした。持って行ってもらえなかった率が高かったのが、ソファー、タンスなどの木製製品。もしかしたら有名メーカーで、かつ程度良好であれば買取可能かもしれませんけどね。実家のものは、無メーカー、程度最悪だったので完全スルーされました。意外だったのが、ガス給湯器。しっかり買取していただきました。意外と高値だったのが発電機。他はほぼ買い叩かれましたけど、リサイクル処分費用などを考えれば、値段がついただけありがたいと思います。それと、意外と困っている方多いはずですが、金属製品の大物。これ全部持って行ってもらえます。しかも喜んで。おそらく中古で処分するか、金属買取に回して稼げるのでしょう。そういう特殊なマーケットは素人にはわからないですからね。

バッテリーとタイヤはゴリ押しでお願いしました。本来は持っていかないと言われましたが、金属を大量に出したおかげでしょうか?快く無料で引き取っていただきました。どこでどうやって処分するのでしょうか?素人は知らなくていいことでしょうかね。

こんな感じで、実家の売却に向けた下準備は終了。