ちょっとした変化に頭がついてこない義母

今日こんなことがありました。

「お義母さん。もう暑くなってきたから今日から入浴サービスはシャワーだけにするね」

「いつもシャワーだけだよ」

「あぁ・・・そうじゃなくて入浴サービスのことね。いつも湯船に浸かっていたけど今日からシャワーだけにするよ」

「シャワーだけにするのね。暑いからそうだわね」

「じゃあよろしくね」

会話的にはこんな感じのことでした。わかりますよね?入浴サービスが浴槽浴?(入浴ですよね)をやめてシャワーだけになったということ。

でもって、仕事をしていると入浴サービスのヘルパーさんが来訪。いつもは呼び出しが鳴ると義母自ら出迎えにいくのですが、今日はなかなか出る気配がない。あれ?寝てるのかな?

降りていくと、外でヘルパーさんが待っていました。義母はどうしたんだ?死んだ?義母の部屋を開けると、普通に座ってテレビを見ていました。

「何やってるの?」

「え?どうしたの?」

「お風呂でしょ?」

「入ったよ」

「お風呂に?」

「トイレに」

「今日、お風呂の日だよ」

「え?シャワーだけになったんでしょ?さっき入浴サービスがなくなったって言ってたから・・・」

「・・・(ばかたれ)」

義母の解釈がどういうものだったか、一連の会話の流れでようやく理解できました。

つまり、今日から入浴サービスはシャワーだけになるよという言葉を、今日からシャワーだけになるから入浴サービスは無くなるよと受け取ったようでした。当然入浴のヘルパーさんも来ないと思い込んでいたのでしょう。

・・・っていうか、そっちの解釈をする方が難しくない?

一事が万事こういう調子だからそれほど驚きはありませんが、頭の様子だけで介護認定をもらうことができるなら、要介護3以上は欲しいと本気で思っています。こういう症状の被介護者ってレアケースなのでしょうけど、一般的というか普通というか常識的というか普通というか、どの表現が正しいのか私はわかりませんけど、「判断がおかしい」こういう病気って本当に対応に困る。毎日ドリフのコントの相手をしているわけにはいきません。たまに聞く分には笑い話になる程度でしょうけど、毎日毎回、真顔で大ボケを連発してくる相手に笑顔で応えるなどできません。

キッチンがダメなら洗面所かよ!

笑うしかないです。

衛生観念はまるで無いのに汚いところの掃除は大好きといううちの義母。ハッキリ言って最悪の癖ですね。控えめに言って勘弁してほしいし、強めに言うと絶対やめろ!という感じです。

キッチンのシンクは以前から掃除をしないように注意していました。以前大失態をやらかしていたので。そうしたら今後はターゲットを洗面所に移していたようです。

これは気がつかなかったです。

洗面所の歯磨きの時間がやけに長いなぁと思っていたら、また排水溝を開けて掃除していたようです。そのせいか最近やたらと水の流れが悪い。溶けにくいものを使って掃除でもしているのでしょうか?

以前、奇行ばかりだったので室内カメラで監視をしていましたが、妻から「家族を監視している気がするので、やめてほしい」というクレームがあり撤去していました。

義母は私の家族では無いですけどね・・・失礼ながら同居人。それだけです。

監視とは言うものの、実際これで嫌な行動が明るみに出ていたのは事実です。今でもカメラの撤去は不本意ですが、妻の要望ですので従いました。

昨日から様子がおかしい義母

今日は歯医者の日でした。歯医者だけは義母ひとりで通院ができるようにしています。次回予約と治療結果の報告だけ私が電話連絡を受けるようにしています。

昨晩のこと。今週は予定が少しだけイレギュラーになる週なので、義母に明日の予定をメモで渡すことにしました。“明日歯医者9:30から”というメモを渡し、念のため確認を行いました。メモを読んでいる義母が首をかしげているので、混乱しているのかな?とは思いました。

「明日、歯医者ね。それと明後日はデイサービスお休みです」

「・・・」

「わかった?大丈夫?」

「・・・」

「どうしたの?」

「明日、病院だよね?」

「え?歯医者ね」

「内科よね?」

「ん?違う歯医者だよ」

「内科は?」

「なぜ内科なの?内科は昨日行ったよね?」

「違う、糖尿病内科のことね」

「え?明日は無いよ」

「2日続けてだよね?27日」

「あれ?ちょっと混乱しているようだから整理しよう」

「糖尿病内科は、次回来月の27日ね。今回はたまたま糖尿病内科だけ2ヶ月後の診察なんだよ。だから明日は歯医者の予約を入れたのね」

「あ!そうなの?いつも2日続けてだから」

「前回はね。メモ渡して、お母さんのカレンダーに貼ってあったよね?あの通りに通院なんだよ」

「そうか」

「で、明日は歯医者ね」

「・・・」

義母の顔をみてわかりましたが、本人はまだ理解できていない様子です。恐らく前回がリウマチ内科の翌日が糖尿病内科だったため、義母としてはリウマチ内科がトリガーになって明日は糖尿病内科という認識になっていると思いました。そんなことがあっての今日。歯医者が終わって帰ってくると

「今から、内科よね?」

「ん?」

「糖尿病の・・・」

あれ?もしかして自分が間違っているのかな?内科あったのかな?心配になって確認しました。でもやはり来月の予定でした。

「お義母さん、昨日も言ったけどそれ来月の予定ね。」

「そうなの?リウマチ内科の次の日糖尿病だよね?」

「それが毎回ということではないってことだよ」

「・・・」

「わからない?」

「わたし、ちょっと理解できないかも」

「それでも良いよ」

「ごめんね訳わからないこと言って」

「大丈夫」

義母の場合、この手の思い込みはいつものことなので珍しいわけではないのですが、ひとつ気になったのは前日ちゃんと説明したはずなことが全く理解されていなかったこと。私としては歯医者に行ったことで、今日は内科じゃないと理解できるかな?と思っていたのです。

それほど難しいスケジュールでもありませんが、義母にはこの程度のことでも理解するのが一苦労だということです。今更ですがだからひとりでは生活できないレベルなわけですけど。

それにしても、あまりにも判断力が低いと介護をする側も本当に困ります。ひとつひとつ丁寧に説明すれば良いのですが、こちらもそれほど暇ではない。かといってこの作業を怠ると、義母のスケジュールが全て狂ってしまいますし。