義母のお部屋がいつも臭う原因を探る

人は誰しも臭う・・・。ちなみに私も臭います。自分でもわかるので、注意していますがそれでも体臭と言いますか加齢臭と言いますか、油のような?臭いはなかなか消えません。自分なりに対策をしていますが、こればかりはなんともならないというか。

義母も高齢なので、それなりに老人独特の臭いはあると思います。それ自体は特に問題ではないです。不快な臭いではありませんので。ただし、不注意や怠慢でのそれならば話はちょっと違ってきますよね。今回はそんな話です。

  • 自室のゴミ箱に生理用品の使用済みを捨てる。蓋がないゴミ箱
  • ゴミの日を教えているけど、自分で捨てるという感覚がない
  • 衣類を洗濯に出すことを忘れている
  • 歯磨きを忘れて寝る

義母に注意してもらいたい事柄は上のような感じのものです。もう何度も書いてきましたが、やはり基本的な衛生観念がどこか欠落しているというか。病気の影響なのかわかりませんが、とにかく身の回りを綺麗に保つという行動を何もしないというのが義母なので、放置していればどんどん汚れていく一方という感じです。これでは密閉された6畳の空間もいろいろな臭いが溜まっていくのは当然なのでしょう。

「お義母さん。いくつかお願いがあります」

「なあに?」

「あのね。もう少し身の回りの整頓に気を配ってもらえないかな?。例えばパジャマ。いつになったら洗濯に出すの?」

「1週間ごとで良いかなと思ってた」

「その1週間すら全く洗濯に出していないの気がついてる?」

「え?そうかしら?」

「だって。私毎回洗濯物片付けているけど、見たことないから」

「あら、嫌だわね。気を付けるから」

「それと。ここのゴミ箱に生理用品の使ったのを捨てるのやめてもらえない?。ゴミ箱だけじゃなくて、部屋中変な臭いが漂うのね」

「そうなんだ・・・ごめんね。」

「ここで変えているのだろうけど、トイレでやってくれない?」

「わかった」

「それとゴミ捨て。自分ではできないかな?」

「なんか、いっぱいになってからで良いかなと思って」

「そうか・・・。お義母さん、タンとかツバとか鼻水とか目ヤニとか頻繁にティッシュでとっているけど、そういうものも臭いがあるのね。時間経つとさらに臭うからさ。週に二回ゴミの日だから、必ず出してほしいのね」

「わかった。今度からやるね」

「あと歯磨き忘れないように。最近ほとんど忘れていないけど。忘れていると結構臭うからね」

「わかった。なんか私いろいろ忘れて自分でも嫌になってくる」

正直、私も妻の親に対してこういうデリケートな話題の注意なんてしたくありません。しかし、妻はもともと義母が同居する前から自分の親とのコミュニケーションが上手だったわけではなくて、むしろ常に距離をとっていた感すら見られました。なので同居がはじまってもそれは変わらず。むしろさらに距離をとるようになりました。

となれば、管理するのは私しかいないわけです。まあ、私は義母とは他人なので、案外言いづらい話もザックリ切り込むことに躊躇はありませんので、適任なのはむしろ私になるのかもしれませんけど。それにしても・・・「お義母さん、臭うよ」というのは、やっぱり何度も何度も言いたくないよなと。できれば一度言ったらわかってもらって以後は自分で注意してほしいところなのですが、それは義母の物忘れによって毎回リセットされる感じです。

これも難しい問題です。

義母としては事実、私からすれば作り話

宅配便の業者さんがきました。運悪く誰も手が離せなかったので、宅配BOXに投函して帰っていきました。宅配業者さんが去る音が聞こえてしばらくして、玄関が開く音がしました。たぶん義母が開けたのだと理解しました。その後しばらくしてリビングに母がきました。

「今、運送会社の人がポストに何か入れていったよ」

「そうね。玄関わきの宅配ボックスだよね?」

「そう。なんか右往左往してたわよ」

「いや、してないよ。宅配ボックスに入れていっただけなんだよ」

「話かけたら、留守だと思ってどこに入れたら良いか迷っていたって言ってた」

「話?・・・していないよね?誰も玄関開けて対応していなかったのは知ってるんだけど。お義母さんも出ていないでしょ?業者さんが居なくなってから出たんじゃないのかな?」

「なんか・・・わかんない」

この話、事実は応答がなかったので宅配ボックスに入れたというところまでです。宅配業者さんは右往左往していないし、迷わず宅配ボックスに入れていきました。そして、業者さんが既にいなくなってから母が玄関を開けたので、既に誰も居なかったはず。

この程度の話なら誰も困りませんし、誰の迷惑にもならないのでまあまあ・・・と言う話です。だけどこれが原因で今までいろんな出来事が一大事に発展してきた経緯があります。いままでずっと義母のことを見てきましたが、彼女は事実に自分の想像、というか妄想?を付け加えることが好きなようです。これは大変困りものなのですが、どうすることもできません。やめてと言ったところで、本人にとってはこれが事実と思い込んで話をしているので、作り話をしている感覚がないからです。

難しい問題です。

デイサービスでのお漏らし

デイサービスから帰宅すると、いつものバッグの他に紙袋に入った衣類がありました。以前も洋服を汚してしまった際にこういう形で渡されることはあったので、そう思っていました。義母も何も言わなかったので、そのまま本人が洗濯機に入れてくれるだろうと思い放置。

そんなことで翌朝。妻とのやりとり

「母、デイサービスでお漏らししたんだって」

「え?お義母さんから言われたの?」

「見慣れないズボンが入っていたから本人に聞いたの。そうしたらやってたんだって。」

「そうなんだ」

また隠していたのか・・・絶対に言わないと決めているんだろうな。

ちなみに、お漏らししたものはデイサービスで水洗いしてもらったらしいです。気がつかず汚れたままのズボンを洗ったわけではなかったので、その部分は助かりました。気がつかなかったら汚れたものをそのまま黙って洗濯機に入れていただろうなとは思いました。

でもでも。デイサービスさんを信用していないわけではないけど、あちらも商売だから100%丁寧にやってくれる保証というものはないわけで。たまたま忙しくて、たまたま雑なスタッフさんが洗ってくれたとして、たまたま洗い残しがあったりしたら、それは先洗いしていないというのと同じになったりするわけで。そうなると、うんちが半分ついたものを気がつかずそのままみんなの衣類と同じに洗濯機に入れて回してた・・・みたいなこともなきにしもあらず。

こういうこと、義母は考えてくれていないということになります。

だから嫌いなのです。病気だとはわかっているけど、いくらなんでもそりゃないよね?というイライラです。

要介護2になりました

約ひと月前に行った認定の結果、介護度が今よりひとつ上がって要介護2になりました。

サービスの利用の幅が広がることは喜ばしいことです。実際のところ、今の義母の介護負担に照らし合わせると週2のデイサービスと週1の入浴サービスで十分なのですが、今後義母の状態が悪化しないとは言い難いですし、それが突然やってくる可能性も十分あります。もしもの時の保険としても少しでも使える単位を確保しておくのは重要なことだと思います。

デイサービスでのセクハラ事件?

義母がデイサービスから帰ってきました。帰宅後、デイサービスでの行動チェックとリハビリもかねてその日あったことの振り返りをすることにしています。

「今日はデイサービスで何をしたの?」

「いつものリハビリ。疲れた」

「いつも体を動かさないんだから、たまには疲れる日があっても良いと思うよ。他には何をしたの?

「頭の体操」

「いいね」

とこんな感じの何気ない話をします。いつもと変わりはないなと思ったので話を止めて仕事に戻ろうとしたら、突然呼び止められた。

「あのさ。言いづらいんだけど聞いてもらえる?」

「どうしたの?」

「デイサービスの入浴あるでしょ?スタッフさんに大事なところ洗ってもらったんだけど、指が・・・」

「え?」

「どく君も見たことあるスタッフさんだよ。男の人ね」

「あー。わかるわかる。その人にされたの?

「そうなの。悔しくてさ。お父さん(私の義父)にも触らせたことないのに。送迎の時にも腕組んできたりするのよ。気持ち悪いんだよね・・・

「そーなんだ」

こんな内容でした。事実か作話か判断が難しい話です。というのも義母の作り話はとても上手だったから。今までも数え切れないほどの作り話を聞いてきました。これを妻は妄想と言います。作話?妄想?義母はどちらの症状も共存していると思いますが、今回の件は作話なのかなと思う。なぜなら事実だろうなと思われることがベースになっているから。

念のためデイサービスへ連絡し、義母が訴えた話を伝えました。施設側でも保健師さんに同様の訴えをしていたようでしたが、指が・・・という話は言っていなかったようです。話しをする都度、内容が膨らんでいくのも義母の話の特徴です。

この時デイサービス側での入浴の流れも確認しましたが、義母以外の利用者さんすべてに対して同様のサービスを行っていることが確認できました。他の事実関係も確認したところで客観的にみれば、特に不審な点はなかったです。

恐らく男性スタッフに体を洗ってもらい、大事な部分も洗ってもらったまでは事実。その際、どうしても触ってしまう陰部に触れたのを義母が過剰に反応。そもそも腕を組んだりするのが嫌だと思うほどそのスタッフさんにあまり好意を持っていなかったようなので、なおさら意識して嫌悪してしまったのだと思う。そこから指が・・・という話になってしまったのではないかと推測。

しかし、100%嘘という断言もできないので、謎は残ります。

毎回呼吸をするように作り話をする人が、たまに本当のことを言ったとしてもなかなか信用してもらえないです。聞く側としては「また作り話じゃないの?」と疑うことからはじめてしまいますから。

だから作り話や嘘は良くないんだよ!って言ってるのですけど。

かと言って、中立的な立場でこの話を考えた時、全く無い話だとは断言できませんよね?もしかして義母の訴えは本当なのかもしれません。そして本当だとしたら確かに許せない行為なはずです。本当に、こういう話を聞くと心がザワザワします。虐待や言葉の暴力なども、もしかしたらこうやって閉鎖された空間ならば起こりうることですし。私としては、義母が通っている事業者さんの姿勢は常に見ていますし、信頼を損ねるような対応を感じたことはありません。今回の問い合わせに対しての対応についても、事実関係を正しく把握されていて、適切な対策をすぐに取っていただきました。

しばらく様子を見てみようと思います。

3回目の介護認定調査を受けました

前回から、一年ぶりでしょうか。肌感覚ではありますが、二度目の入院後、義母の介護にかかる負担はグッと増えた気がします。身体面については通院や服薬の管理を徹底していますので、非常に良好な状態をキープすることができています。

問題なのは精神面。これは横ばいと言ったところかなと。日によって調子の良いときとそうではない時があります。このギャップが大きいと思います。普通の人でもそうですから、疾患がある義母はなおのことこれが強く出てくるのかもしれませんね。

調査員さんが来訪しました。

「身体的な介護で以前から変わった点はありますか?」

「お漏らしが増えました。だいたい1ヶ月間隔でやっていると思います。現在は糖尿病、リュウマチ、精神科に定期通院しています。服薬はそれらのものを行っています」

「回数はどの程度ですか?」

「月平均で3から4回です。突発的な通院を含めるともう少し多いと思います」

「具体的には?」

「血尿が出たとか、服薬による副作用を疑われるものとかです」

「他にはありますか?」

「全体的に体の可動域が狭くなっているためか、入浴や着替えなどに困難を生じる場面が増えました。入浴サービスなどを利用して対処しています」

「着替えはひとりでできないレベルですか?」

「基本的にひとりでやらせています。ただ時間がかかることと、調子が悪い時にはサポートが必要になります」

「他に生活する上での困りごとはありますか?この項目に当てはまるものをお教えください」

「物忘れ、日時や季節感の認識低下、作話、妄想、衝動的行動でパニックを起こすことあたりでしょうか」

「具体的にひとつづつ伺えますか?」

とこんな感じで進みました。ひととおり聞き取り調査を終えると、義母本人に聞き取りです。

「お名前と生年月日をお教えください」

「たまよです」

「今日の日付をお教えください」

「〇〇です」

「今の季節はなんですか?」

「なんでしょうか?ちょっとわからない・・・」

「今、飲んでいるお薬を教えてください」

「糖尿病、それから・・・帯状疱疹です」

このあと、体の動きなどをチェックして終了。帯状疱疹は飲んでいないので訂正しました。

先日、右臀部に床ずれが出来ていました。それが痛かったようでワセリンを塗っていました。本人はそれを帯状疱疹と言っていました。帯状疱疹ではないよと何度も教えましたが、毎回わかったと言っては次の時にまた帯状疱疹と訴えることが何度かありました。ということで母の中ではワセリンを塗っていたものを帯状疱疹の薬を塗っていると理解していたのだと思います。

認定調査については、前回日記に書いたので、こちらも読んで頂ければ幸いです。本当に機械的に進みますので、慣れてしまえば聞かれるポイントを用意しておくことができます。介護する方は日記をつけていると調査員さんに正確な現状を伝えることができるのでオススメしておきます。

おむつはNGで、紙パンツはOK

2日連続でお漏らしをした義母。お漏らしは生理現象の延長なので、自分ではどうすることもできない場面もあるでしょうし、止められないこともあるでしょう。なので、これを注意しろとか止めろと言っても意味がありません。対処しかないですね。

紙おむつ。これをお漏らしがなくなるまでのしばらく間、毎日着けてもらうことにしました。

「お義母さん、お漏らしが続いているから、気持ち的に嫌なことはわかるけど、紙おむつをつけてくれない?」

「おむつね・・・なんか嫌だんだよね」

「ショックだよね」

「そうなの。私、なんでこんなになっちゃったんだろうって、凄くガッカリしていたの」

わかります。このショック。私が当事者だったら、屈辱的なお願いでしょうから。オムツ履けなんて言われて動揺しないわけないです。ですが、気持ち云々よりも事実としては履くべきタイミングですからね。ふと、デイサービスの方がおむつのことを「トレーニングパンツ」と呼ぶことを思い出しました。はじめ、なぜこんな特殊な呼び方をするのかな?と思っていたのですが、理由はここにあったのですね。勉強しました。

「お義母さん、紙パンツだからさ。パンツが紙になっただけね。オムツじゃないから」

「そうだね。迷惑かけてられないもんね。履くから」

「お漏らしがなくなったら、また普通のパンツに戻しましょう」

「わかった。ありがとうね気を使ってくれて」

義母は、余計な一言がとても多くて、ガンガン人を不愉快にさせる言葉を悪気なく使う人なのですが、一点だけ尊敬できるところとして、人に何かやってもらったときは、必ず感謝の言葉でお礼を言うところです。これ、なかなかできる人居ないと思います。人に感謝の気持ちを素直に述べられるということは、素晴らしいこと。

毎回ですけど、この言葉を聞くとちょっとだけホッとします。いつもこう素直だと良いのですけどね。

2日連続のお漏らし。そして急遽内科受診

朝起きて廊下に出ましたが、今日は便臭はしません。今日は大丈夫だとホッとしました。

月曜の朝なので、家族が各々朝の支度をしはじめます。妻が出勤のために玄関のドアを開けようとしたら途中で何かにひっかかりました。「なに?」押してもなかなか開かず。思い切り押してみました。

扉の向こうで、義母がうつぶせの状態でまた倒れていました。恐らく眠っていたと思います。そして臭い!またお漏らしでした。

幸いなことに前日の件があったから今日は紙パンツを履かせていたので被害は最小限だったし臭いもほぼしなかったようです。だから気がつかなかったのですね。

とはいえ、紙パンツに吸収しきれなかった分のお漏らしは床にうっすらと漏れていたので、忙しい朝の時間だったが急遽処理作業を開始。ここから壮絶でした。なぜなら妻は出勤時間だったので。車通勤なので、なんとか帳尻は合わせられそうですが、それでもイライラしっぱなしでした。

「ったく、毎朝なにやってくれてんの?」

「まあまあ、そこまで言わなくても・・・」

やってしまったものは仕方ないので、私は怒る気は全くありませんが、妻はというと物凄い剣幕で義母を罵りながら処理をしていた。無理もない、実の親だからこそこういう醜態を見て妻自身もショックを受けていたのでしょう。妻と協力して義母を起こすことに

「立てる?」

「力入らないの。立てない・・・」

「せーの」

「あ〜痛たた」

「俺、抑えてないよ。お義母さん自分で立ってるよね?」

「・・・」

「え?(笑)」

手足に力が入らないと昨日から訴えているので、念のためかかりつけの病院へ相談。診察していただくことになりました。ちなみに。力が入らないと言うわりに、普通に歩けるし、ご飯も食べるし身の回りの一通りのことは普通にできます。

それってどういうこと?と思いますが、本人いわく「力が入らない」と言うので。

病院に着いた直後に、ちょっと吹き出しそうになる出来事がありました。行く前に事前に電話連絡を入れていました。廊下で倒れていたと。足腰に力が入らないと訴えていると。

「あれ?歩いてこれたんだ〜?」

「歩けるけど、力が入らないんです・・・」

「ん?どういうことかな〜?」

「痛いんです、足が」

「車椅子貸しますか?ふらついているので」

「結構です。歩けるので」

「力が入らないけど、歩けるってどういうことなのかな?と・・・ねえ、息子さん(笑)」

「(笑)本人がそう申しておりますので・・・私もなに言ってるのか、さっぱり理解できないんですけど(笑)」

内科を受診、脳CT、血液、尿検査、心電図検査。ひととおりの検査をしていただきました。その結果特に異常はなし!血糖値300と血圧上180を除けばです。看護師さんと義母の会話です。

「力、入りませんか?」

「入らないです・・・」

「今は普通に歩いて、手も握れるし腕も上がりますけど・・・」

「突然力が入らなくなるんです・・・」

「そうですか・・・」

先生は脳梗塞を疑っていたようですが、CTの結果脳も綺麗でした。萎縮と言って正しいのか否かはわかりませんが、脳の機能も5年前の検査画像とほぼ変わらなかったそうです。というか今回はじめて知りましたが、5年前に脳CTを受けたということは、その時も何かあったのだろうかと?

診断の結果、特に問題なし。原因不明の体調不良でした。

穿った見方をすれば、もしかしてお漏らしした行為が病気のせいじゃなく、自分の排泄失敗だったとしたら恥ずかしい。それを隠すために何もせずにお漏らしして放置、そして病気が原因だよアピールをしているだけなのかな?ということもあるのかなと思いました。まあ、本人しか真相はわかりませんけど。

義母、自宅で大便のお漏らし

朝5時頃、私はトイレに行くために起きました。二階の寝室のドアを開けた瞬間、ピザかチーズのような強い臭いが廊下に漂っていた。あれ?何かあるな?と。そのままトイレを済ませてトイレから出てくるとまた強い臭い。これは何かある!と嫌な予感のまま一階へ降りていきました。

階段を降り始めたところで既に強烈な排便臭。これはやってるなと。恐らくトイレで漏らしたのだろうなと思い、一階の義母専用トイレをチェックしにいく。ですがトイレ、廊下リビングは臭いがしません。洗面所かな?と思いましたがここも問題なし。臭いもない。あれ?おかしいぞ?ある部分だけで強烈な異臭がする本当に不思議な現象。ですがすぐに理解しました。恐らく24時間換気システムの影響で、空気の流れがあるのだろうと。

そんな行動を何回か繰り返し、間違いなくお漏らしはしているだろうと確信した後、二階に戻って妻を起こしてきた。

「たぶん、お漏らししているけど漏らしたアトがないんだよね?自分で掃除したのかも」

「うん、確かにすごい臭うね・・・」

「でしょ?」

妻も同じくひととおり各所をチェックしたがやはりお漏らしの痕跡なし。

義母に聞き取りをしようと思ったようで、妻が義母の部屋の扉を開けた瞬間、布団の上でうつぶせになって半ケツ状態の義母を発見。お漏らしをしたまま起き上がれずに寝てしまったようだ。布団にも小便か下痢便のような黄色いシミが大きく残っていました。

「マジか・・・(私)」

「・・・(妻無言)」

その後の処理が大変なことは既に経験済みなので承知していましたけど、今回は布団の上でやってくれたものだから、本当に大迷惑。小一時間処理作業をしましたが、いくら掃除してもしばらく臭いは消えませんでした。

当の本人は、話をごまかしたいのか、言うたびに話が変わる始末。みたところ、足先がトイレから帰ってきた状態で、廊下側のドアも開いていたので、部屋に入る時に漏らしてしまって、諦めてそのまま寝てしまったのではないかと思います。こちらとしては下手に動いて、家中ウンチのついた手で触りまくられなくて幸いだったなと思いました。

小便のお漏らしは1度目の退院直後にやっていました。大便はこれほどの規模ではないものは一度だけ、それも1度目の退院後だったと思います。いったいどうしちゃったのだろうか?と思いました。

皮下出血と血尿の症状で急遽受診

昨日夕飯の時、義母の顔をみてみると左目が真っ赤に充血していました。白目がほぼ真っ赤で結構ひどい見た目になっていたのです。

「左目、どうしたの?」

「これ、今日の朝起きたらなってたの」

「なんだろうね?。擦ったとかは?痒くない?」

「どっちもないね」

「他に体調悪くない?」

「なんとなく力はいらない気はするけど、そんなに変わりはないかな」

「ん〜困ったね。2、3日様子見して変わらないようなら眼科かな?もしくは薬の影響かもしれないから、糖尿内科かも」

「そうだわね。ごめんね心配させて」

私、普段は頭の中で義母に対しての悪態ばかりついておりますが、なぜか義母の体調不良や異変については、そういう感情なしで普通に心配できます。なんとなくですが、私が管理しておきながら、義母の体調不良を見抜けなかったとなれば、寝覚めが悪いだろうなと思ってしまうのです。

そして今日の朝。朝食時に義母の顔をみるとやはり目は真っ赤でした。血の止まりは悪いから、普通の人より治りは悪いだろうと。そんな程度で考えていた矢先義母から声がかかりました。

「どく君あのね、今朝おしっこしたら、真っ赤だったんだよね。」

「え〜?血尿かぁ。これは間違いなく糖尿内科だね」

「びっくりしたんだよね」

「それはそうだよ。誰でも心配だよ。今日、病院行く手配するから出かける準備してちょっと待っててね」

それから、かかりつけの病院へ電話をしました。担当医がいないので、たらい回しにあいました。

  1. 大学病院分院の糖尿内科(泌尿器科に行ってみてほしいので、本院の泌尿器科へ問合せてくれと)
  2. 大学病院本院の泌尿器科(泌尿器科は初診になってしまうので、まずは町医者へ行って紹介状を持ってこい!との旨をオブラートに包まれて伝えられる)
  3. 町医者の泌尿器科で受診。エコー診断の結果は腫れなど気になる点はないとのこと。糖尿内科など、多数の投薬を行っているので、まずはかかりつけの内科を受診したほうが良いと言われる。恐らく血がサラサラになる薬の何かが影響していると見るのが妥当だからと。診断書のような手紙を渡されて帰宅
  4. 大学病院分院の糖尿内科へ再度連絡(本院から町の泌尿器科へ行けと言われ、今度はまた分院の内科へ行けと言われている。たらい回し状態ですね!と若干嫌味を看護師に伝えた)
  5. 折り返しの電話で、糖尿内科の担当医不在だと伝えられる。本院ではみてくれないのか?と再度聞かれた。もう一度電話しろと言うので、無駄だと思いながら応諾。
  6. 本院の循環器科に電話。担当医と相談するから待てと言われ、待った結果帰ってきた回答は「今は分院の内科で管轄されている患者さんなので、分院に全部のデータなども送っている。この件だけをこちらで観るというよりも、分院でなんとかするべき問題なので、分院で受診を渋るようなら、本院の担当医から直接連絡差し上げると伝えてくれ」と言われた。早い話「お前、分院の分際で本院に丸投げするなよ。そっちで面倒みるのがスジだろ?俺を誰だと思ってるんだ?ごちゃごちゃ言わないで分院で受診させろ」ということだと思いました。医者って大変ね。
  7. 分院の内科に再度連絡。ざっくりと「本院の担当医さんが、分院で観るべきだろ!とお怒りのようですぜ、ダンナ」ということを分院看護師さんに伝えました。すると、別の内科医が夕方近くなら観れるので来てくださいとのことでようやく落ち着きました。

・・・なら最初からその判断しろや〜!と思いました。だいたい想像がついていましたが、何も担当医じゃなくても診れるわけで。内科で外科手術をやれと言ってるわけでもないんだから。看護師さんも板挟みで大変そうでした。気の毒になってしまいました。

電話を切った瞬間に思わず笑ってしまいました。ほんとに無駄な時間を過ごすと怒りを通り越して呆れて笑ってしまいますね。

ということで、夕方内科へ。とても良い先生でした。説明が明瞭すぎてよく理解できました。簡単に言うと、薬をちょっと止めてみてと。尿から糖を排出する薬を飲んでいるので、尿路感染を起こしやすくなっていて、そこからちょっと出血したのが止まらなくなって血尿になったのだろうと。真っ赤に見えるけど、実はわずかの量が少しずつ出てこの色になるので、大量出血とかではないから心配しないでねと。ついでに薬の効きを弱めるために納豆を3日ほど食べても良いよと。今日予約を入れて、3日後に糖尿内科で指示を受けてねと。以上が診察でした。

義母にこの話を伝えました。ほぼ筆談で。それまでずっと心配な顔をして、いよいよ死ぬのではないか?という悲壮感さえ漂っていたのですが、話を終えたあとで一転。ニコニコの顔になりました。

「今日1日、本当に迷惑かけました。ありがとね」

「いやいや、放っておけないから動いたまでだよ(気持ち的には本当に1日潰れたから大変だったけど)」

ということで一件落着でした。お疲れさまでした。

単独通院が拒否された理由を探ってみました

前回、拒否された単独通院。理由はなんだろう?と思いまして調べてみることにしました。確かに重度の難聴ではあるけれど、ひとりで歩けるし、どこに行ってと言われればその程度はできるはず。

というわけで、付き添いはするけど、後ろから見守る程度にして極力手を貸さないようにしながら義母の行動チェックをしました。

病院につきました。早速玄関で止められています。マスクを忘れて入場拒否されていました。慌てて私が準備していたマスクを渡す。今朝マスク忘れないようにって声かけたのに。

次に診察受付を専用端末で行います。

後ろで見ていたら、母の後ろにどんどん順番待ちの列ができてきました。流石に迷惑だなと思いヘルプに入りました。思考停止していた場面は、ボタンを押して決定していなかったため。以前はこの同じ受付端末を使えていたのに、操作を忘れてしまっていたようでした。

次は血液検査室への受診ファイル提出。これは問題なくクリア。血液検査の呼び出し。これもなんとか聞こえてクリア。次に尿検査のカップを渡されて、検査専用のトイレへ向かう。あれ?どこに行くのかな?ずっと後を追っていくと、全く別のトイレにカップを持って入ろうとしています。

「ちょっと。そこ違うよ」

「え?ここじゃないの?前はここでやったよ」

「いやいや、前はここじゃないでしょ?」

「いや、前はここでやって、カップを出すところがなかったので、出てきて看護師さんに手伝ってもらったよ」

「それは間違ってたってことでしょ。尿検査のトイレは今きた廊下の逆の方向なんだよ」

「そうだったかしら?」

相変わらず無駄なやりとり。そこで意地張って主張したからなんだって言うんだ?「そうだったかしら?」で良いと思うのですけどね。ちなみに以前は尿検査トイレの場所はひとりで行けていました。これも忘れてしまったようです。

尿検査が終わって無事クリア。と思ったらここで問題発生。持ってきたバッグが無いと。私の記憶だと、確か尿検査前は持っていたのを見ていた。なので、血液検査室かなと。落としものを聞いたら届いていました。

次に内科の診察にファイルを出しにいきます。しかしここでもミス。新患受付にファイルを出してしまった。この病院は大病院なので新患は原則紹介優先のため、受付にはスタッフさんが常駐していません。呼び出しベルを押さないと受付しないタイプの受付です。義母はここへファイルを出して、長椅子で待とうとしていました。ここでもヘルプ。私は再診察の受付へと出し直しをしました。

正直、ここまでで十分お腹いっぱいです。ひとりで通えない理由は全てわかったも同然でした。それにしても、二度目の入院後、判断能力がガクッと落ちたなと感じてしまいました。物忘れというか、そういうレベルとはまた違うタイプのものです。表現できないけど、義母の行動には常に「え?なんでそうなるの?」という疑問符がつくことばかり。

ここからどういう風に悪化していくのだろうか?と考えると先行き真っ暗な気持ちになりました。

義母、単独での通院を拒否される

2回目の入院直前、義母はなんとかひとりで通院できるまでになっていました。もちろん複雑な説明があるような診察の時や、はじめての診察科の場合は同伴必須でしたが、糖尿病内科の定期通院などは、ほぼ薬をもらいに行くレベルの通院でしたのでそれで問題ありませんでした。これだけでも私としてはかなり楽だったと記憶しています。

しかし今回病院から電話がありまして、それに対してのNGが出てしまいました。

理由は義母に説明しても要領を得ないからだそうです。同伴がない場合、受診できませんとのことで、よっぽど通じない感じだったんだろうなと・・・(薄々わかってはいましたが、指摘されなかったので病院さんに甘えていました)

とはいえ、そこまでひどいレベルってどんな感じなんだろう?と思いまして。次回一緒に行った時にひとりでやらせてみて、チェックしてみようと思いました。現状把握は大事ですから。

義母、病院へ行ったきり帰ってこない事件

内科の定期検査でした。いつもの通院でいつもの薬をもらってくるだけなので、そろそろひとりでも大丈夫かな?と思い付き添いなしで行ってもらうことになりました。

出発前のお約束として、私も午後に外出したい用事があるから、病院と薬局へ寄ったら必ずまっすぐに帰ることを伝えました。

  • 朝8:15分、義母出発
  • だいたい正午前にはいつも終わるが、義母帰ってこず
  • 13:45過ぎ。さすがに遅いので病院の担当科へ連絡。12時05分には会計が終わっていますとのこと。薬に時間がかかることはあるので、今度は薬局へ電話をした。結果12時50分には薬を出して帰られたとの話
  • どこか寄り道しているのかな?と思ったことと、仕事中だったのでしばらく待つ
  • 15時30分。まだ帰らず。これは困ったと妻にLINEをした。迷子の可能性があるのではないかと。
  • 16時00分。どうしようかと妻との会話。もう少しだけ待つことに
  • 16時45分、義母帰宅。タクシーで。

どういうことなんだろうか?全てが謎だったのでちょっとキョトンとしてしまいました。

「お義母さん。どうしたの?」

「バスで駅前に出たんだけど、どこに行けば良いかわからなくなって迷った。自分の居場所もわからないし、歩けないからタクシーで帰ってきた」

「そうなんだ。ところで駅前には何をしに行ったの?」

「補聴器の修理に行こうかと思って」

「え?どうして急に」

「最近聞こえないの。困ってしまって」

「見せて」

電池を変えても直りません。確かに見てもらったほうが良いけど、いままで一度もひとりで行ったことなどないのに、なぞ突然行ったのか不思議だった。ちなみに、聞こえない原因は耳カスが溜まり過ぎていたから。

「直ったよ。ところで約束していたこと忘れたんだ」

「約束?してた?あ〜まっすぐ帰るってことね。ごめんね」

「約束よりも補聴器を優先しちゃったってことね」

「直したいなと思って。すぐに行けるなと思ったから・・・」

「迷子じゃなくて良かったよ。」

ここから何も言う気はありませんでした。どうせ言ってもどうにもならないし。ただひとつだけ冷静に注意をさせてもらいました。

「お義母さん。今日、私午後に外出するからと言って約束してもらったけど、やっぱり守れないようだから今後はひとりで何もさせられないからね。やっぱりそういうところを守るっていうのがルールだし、マナーでもあると思うのね。一人暮らしだったら何やっても構わないだろうけど、同居している以上相手がいるので、そこへの配慮って必要だと思います」

これだけを伝えました。もちろんこの話も忘れられるので意味がないのはわかっていますが・・・一応。

要介護認定ってどんな仕組みなのだろうか

要介護認定について。私も正直サラッとしか理解していません。このあたりで自分の備忘録として整理してみようと思います。

要介護状態、要介護者の定義

身体上又は精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部又は一部について、厚生労働省令で定める期間にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態であって、その介護の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(要介護状態区分)のいずれかに該当するもの(要支援状態に該当するものを除く。)をいう。

※厚生労働省令で定める期間:原則6ヵ月

【引用元】厚生労働省 要介護認定に係る法令

これを見ていると、介護の必要の程度に応じて厚労省が定める区分(要介護状態区分)に要支援状態は除くとあります。

要支援状態、要支援者の定義

身体上若しくは精神上の障害があるために入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部若しくは一部について厚生労働省令で定める期間にわたり継続して常時介護を要する状態の軽減若しくは悪化の防止に特に資する支援を要すると見込まれ、又は身体上若しくは精神上の障害があるために厚生労働省令で定める期間にわたり継続して日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であって、支援の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(要支援状態区分)のいずれかに該当するものをいう。

※厚生労働省令で定める期間:原則6ヵ月

【引用元】厚生労働省 要介護認定に係る法令

???みなさんはこの要支援と要介護の定義の明確な違いがわかりますでしょうか?私はわかりません。この法令を見ただけではどちらも同じにしか見えないという・・・読解力不足で申し訳ないですという感じです。まあ、これはこれでスルーで良いかなと思います。

要介護(要支援)認定について

  • 介護(予防)給付を受けようとする被保険者は要介護(要支援)者に該当すること及びその該当する要介護(要支援)状態区分について市町村の認定を受けなければならない。(法第19条第1項及び第2項)
  • 介護認定審査会は、審査及び判定を求められたときは、厚生労働大臣が定める基準に従い、当該審査及び判定に係る被保険者について、審査及び判定を行い、その結果を市町村に通知する(法第27条第5項)
  • ※ 厚生労働大臣が定める基準:要介護認定等に係る介護認定審査会による審査及び判定の基準等に関する省令
  • 市町村は法第27条第5項前段の規定により通知された認定審査会の審査及び判定の結果に基づき、要介護(要支援)認定をしたときは、その結果を当該被保険者に通知しなければならない。(法第27条第7項及び第32条第6項)
【引用元】厚生労働省 要介護認定に係る法令

要介護認定についてのことですね。特筆すべき点はないと思います。認定調査とはまさにこのように行われます。

認定調査等の位置づけ

市町村は、被保険者から要介護認定等の申請があったときは、当該職員をして、当該申請に係る被保険者に面接させ、その心身の状況、その置かれている環境その他厚生労働省令で定める事項について調査させる。(法第27条第2項)

  • ※ 厚生労働省令で定める事項:要介護認定申請に係る被保険者の病状及び当該者が現に受けている医療の状況
【引用元】厚生労働省 要介護認定に係る法令

「主治医意見書」について

 市町村は、被保険者から要介護認定の申請があったときは、主治医に対して、身体上又は精神上の障害の原因である疾病又は負傷の状況等について、意見を求める(法第27条第3項)

【引用元】厚生労働省 要介護認定に係る法令

この認定調査の位置づけと主治医意見書についてはセットになっています。私の義母の場合、精神状態についてはまさに主治医じゃないと判断できません。我が家の義母の場合、担当ケアマネさんから介護認定実施のスケジュール調整→認定調査員来訪→(たぶんここで主治医意見書をバックグラウンドでやりとりしているとお思う)→認定結果の通知という流れを辿っていると思います。よくわかりませんが、たぶんこれで正解。今度詳しく聞いてみようと思います。

この後に続く、認定調査会についてや判定の位置づけなどは割愛します。一時判定にはコンピューター判定も導入されているようですから、調査結果が点数換算されて審査されるように思います。客観的にみても確かにこうしないと審査会の担当官の主観次第で判定結果に差が出て困ることになるでしょうから、こちらからすればある意味安心ではありますよね。

要介護度区分とサービス利用上限

要介護認定を受け認定が下りると、各種介護サービスが利用できるようになります。前述したように、認定自体が市区町村ごとの管轄になるため、サービス単位(費用)同様市区町村ごとに違ってきます。

区分1ヶ月あたりの利用限度単位
要支援15,032単位
要支援210,531単位
要介護116,765単位
要介護219,705単位
要介護327,048単位
要介護430,938単位
要介護536,217単位
【参考】大阪市 居宅サービス等の限度額について 2023年時点

大阪市の例を参考にさせていただきました。だいたい他市区町村もこれと同等といったところです。大阪市の場合、この単位に11.12円をかけたものがサービス費用となりますので、例えば要支援1ならば5,032(単位)×11.12円=55,955円となり、月額約5.6万円までサービス利用ができますよ〜!ということになります。

これは私のような介護初心者あるあるだと思いますが、介護サービスは全て単位システムで計算されるので、利用料金表をパッとみた瞬間に混乱することがよくあるというところかなと思います。義母がデイサービスを1日利用した場合の負担額をみてみましょう。

要介護2(1割負担)
通常規模型通所介護費(6~7時間のサービス提供)686単位
入浴加算40単位
個別機能訓練56単位
合計(単位合計)782単位
(A)合計(782単位×11.2円)8,758円(サービス利用料金)
(A)の1割負担(義母の場合)875円(本人負担額)(B)
食事代(昼食1食分)650円(本人負担額)(C)
1回のデイサービス利用料金合計(B)+(C)1,525円
2023年時点

こんな感じになります。現在機能改善などオプションメニューを使っていますので、もう少し金額が上がりますが、だいたいこんな感じです。これを週に2回通所しているので、月8回通所でだいたい1.2万円ということになります。1割負担じゃない方、たぶんお金持ちの方などだと思いますが、そうすると自己負担2~3割になったりするので、その分本人負担額が変わるということになります。

さらに混乱するのが、サービス利用料金の表示方法が各施設によって異なることがあること。サービス利用料金だけを表示するところや、1割負担金額までを掲載してくれるところなど。さらにさらに混乱するのが、1割負担の方の場合としながらサービス利用料金の全額を表示されている施設さんなどもたまにあります。「で、どっちなの?」みたいな感じになります。ページを作り間違えているのかな?とか思ったりします。

いずれにしても、最終的にはケアマネさんを通しての施設利用になりますから、正確な費用がわかった状態でサービス開始となりますので、心配は必要ありません。

また聴こえてきた声について

妻が自宅で仕事の準備をしていた時です。普段ほとんど会話をしない妻と義母ですが、珍しく話し声が聞こえてきました。私は洗面所にいたので内容はほとんど理解できませんでしたが、ひとつだけ聞こえたものがあって、それが「ちゃん子」でした。

その後しばらくして、妻から切り出されました

「お母さん、また聴こえ始まったかもしれない・・・」

「やっぱり。さっき、ちゃん子の名前が聴こえてきたけど・・・」

「そうそう。なんか金よこせ!とか泣いてきたからとか?その権利があるとか?訳がわからない話してたみたい」

その話は一旦そこで終了しました。実は、義母のこの手の話を掘り下げていくと妻のストレスが溜まっていくとのことで、夫婦関係に亀裂がはしる元でもあるので、ここ最近のアンタッチャブルなネタになっておりました。

さて。しばらくしてから義母にこの話の中身を確認することにしました。

「お義母さん。もしかして聴こえはじまったの?」

「そう。一昨日くらいかな〜。11/29日?朝方にちゃん子とアミダがまたここら辺に来てね。ちゃん子が泣いてたの。騙されてるんだよ」

「そうなんだ〜」

「私、ちゃん子に面倒を見てもらうから、財産譲って譲ってとお願いされたのね。私は最後までみてくれるならと財産放棄したのね。財産は元に戻して、私が半分もらって、ちゃん子と妻とで残りの半分を分けてもらおうかなと思う。でもそうなると裁判になるでしょ?」

「・・・」

「お義母さん、財産放棄したって言うけど、それ言い出したのお義母さんだったよね?」

「違うよ。わかめ君に騙されたのね。依頼人に頼んだのもわかめ君とちゃん子なのね。アミダもそうなの・・・」

「・・・」

ここから先もずっと続きましたが、意味不明過ぎて頭が混乱してくるので止めます。

義母はまず、こういう風になると考えが混乱するようで、今の自分の立ち位置をすべて忘れてしまいます。

  • ひとりでは食事の用意から管理もできないこと
  • スケジュール管理もできないこと
  • 通院、薬の管理もできないこと
  • 財産管理もできないこと
  • 衛生管理もできないこと
  • 難聴で電話、会話でのコミュニケーションができないこと
  • 排泄に関して、重大な懸念があること(お漏らししたまま倒れていたりする)
  • 入浴について懸念がある(溺れてしまったこと)
  • 生命に関わるようなことでも忘れてしまってやること(一度お風呂で溺れてから、自分で勝手にお湯を張って、知らない間に入っていたなど・・・)

という感じです。担当の医師からも重ね重ね「ひとり暮らしではないですよね?」と念押しをされるほど、誰がどうみてもひとりで生活は無理な状況です。仮にひとり暮らしをさせられても、毎日必ず訪問して、そちらで面倒をみることになるのが目に見えているのが実情。同居よりさらに大変になりますし、見えない時間に危険が増すという最悪のパターンしか思い浮かびません。

こういうことを全てなかったことにしての発言なのです。

もはや慣れっこになったので、義母が今抱える心の闇だと思って、淡々と聞いていくのです。ひとの心ってどうなっているのかさっぱりわかりませんけど、ここまで支離滅裂な感情ってどれほどのストレスを受けたらここまで壊れたのだろうか?と感じてしまいます。

この幻聴、続かなければいいなぁ・・・そう思ってしまいました。