精神科を受診することにしました

先日の深夜徘徊以降も、ほぼ毎晩何度も徘徊は続いておりました。もう追いかけもしていません。10分もすると気が済んで帰ってくるので。和室から裸足で出られるのがとても困るので、仕方なく玄関の内鍵ロックをやめました。そうすると玄関から靴を履いて探しにいくようでした。

もう我々にはどうすることもできないので、精神科を受診することに。

「先生、毎晩徘徊するようになって、幻聴もひどくなっているようなのでまた入院させてもらえないでしょうか?」

「あ〜。ひどくなったんだね?」

「毎日幻聴で、取り憑かれたように裸足で外に探しに行ったりする感じです」

「それはダメだね。とりあえず薬を少し増やしておきますので様子をみましょう。本来なら即入院できるはずなんだけど、今ちょっと満床でして、最悪2、3週間かかるかもしれない。なるべく頑張るけど、こればかりは他の入院患者さんの退院待ちだからお約束できないんだよね、申し訳ないけど」

「わかりました」

コロナ下で病床の使用率が高いのだとか。ただでさえ精神科の入院は長期間が基本なので、空きを待つのも一苦労なのだろうなと思いました。

母の場合、人に危害を加えるタイプの病気じゃないので自宅待機ができます。とりあえず待つことになりました。

深夜の徘徊がはじまる

夜中の1時頃。下でゴソゴソと音がしました。どうやら玄関が閉まっているので開けられないようです。外に出ようとしている。諦めて自室に戻っていきました。

でも引き戸を開ける音が何度かします。何しているのかなと?

そう思ってしばらく音だけを聞いていたら、車庫の防犯カメラのアラートが鳴りました。人感センサーが作動して録画が開始するとスマホに通知が入る設定になっています。あ!たぶん出たかも。急いで下に降りて行くと、なんと和室の窓から裸足で外に出たようです。急いで妻を起こしに行きました。

「ったく、なに考えてんだろ・・・」

「仕方ないの」

「イライラする。頭がおかしすぎて」

「そういう病気だから仕方ないでしょ」

確かに妻が言うとおり、なに考えてるのかな?とは思います。恐らく何も考えてはいないのだろうとも思っています。これが病気なのですから。脳の機能障害だから自分ではどうしようもない行動なのでしょう。

妻がまた探しにでかけました。すぐに戻ってきました。近くの公園の側にいたそうです。

裸足で出ていくなんてやっぱり普通じゃ無い。息も切れ切れで帰ってきました。

徘徊後に迷子にはならないけど、義母の意思とは無関係に走ったりするのは流石に危険。いよいよ入院の準備だろうなと感じました。

夜中の徘徊が突然始まってビックリ

日中、義母が何度も外へ出て行って戻ってくるを繰り返していました。必ず戻ってくる距離らしいのでそのまま放置していました。回数がとんでもなく多いので、いちいち止めに行く時間もないので。そして夜9時。義母は7時には寝床につくのでいつもなら少し寝ている時間。起きたとしてもトイレに行くだけです。

玄関ホールに面した引き戸をひく音がしました。トイレに行くのだろうと思っていると、空気が一瞬流れる音がしました。外に出ていったのです。我々も出てみるともう姿が見えません。走っていったようです。普段はすり足でヨチヨチ歩きしかできないような人なのに、まるで別人のように走っていました。実際にこれをみると不思議な気持ちになります。足上げて走れるんだ・・・と。人格が変わって、体も変化したとか?まるでオカルトですね。

妻が近所を探すと家の裏の道路にいました。呼び戻して家に入ると息がきれています。心筋梗塞をやっているので、気が気じゃ無い。倒れでもしたらどうするのだろうか?

「どうして走っていくの?」

「だって、声がするほうに言っても姿が見えないんだもの」

「それは、はじめから居ないからでしょ?」

「そうなの?いるよ?」

「居ないって(何度も言ってんだろぉ〜〜〜!)」

「そうかしら?声聞こえるんだよ」

「それは幻聴ね(あなたの頭だけで聞こえているの)」

「わかんない」

夜中に徘徊されても困るので、玄関から出られないように、内鍵のロックを抜いておきました。

徘徊がはじまりました

妻と買い物から帰って玄関の鍵を開けると既に鍵があいていました。義母がお散歩でもしていたのかな?と思いました。義母の部屋の引き戸が開いていたので中をチラッと覗くと部屋にはいません。

「お義母さんいないけど、トイレかな?」

「そうじゃない?」

トイレの電気を確認すると中にはいない模様。

「あれ?散歩かな?」

「そうじゃないの」

しばらくすると戻ってきた。息を切らしています。何かあったような深刻な顔をしながら話しかけてきました。

「またアミダが後ろの道路を歩いていたの。私の名前を大声で呼びながら練り歩くんだよ」

「ちゃん子も一緒に連れて歩くの。助けてぇ〜って言うから心配になって助けに出かけたの」

「そうなんだ〜」

「大丈夫かしらちゃん子。アミダに利用されているんだわ」

「ちゃん子はこのあたりには住んでいないよ」

「歩いてきたのかしら?」

「50Kmも遠くに住んでいるから無理でしょ」

「歩いてきたって聞こえるよ」

「そうなんだ〜」

「私のこと「お前はゴーボーだぁ〜」って責め立てるんだよ」

「・・・?ゴーボー?・・・(傲慢と横暴の合体だろうね)」

「そう、お前はゴーボーだぁ〜、ゴーボーだぁ〜って」

「嫌だわ」

「嫌だね(幻聴が出ているお義母さんがね)」

今回は、前回の入院とは違うタイプの幻聴のようです。前回の入院では徘徊はありませんでした。今回はじめての行動なので、少し驚いています。もしかしてこの後しばらく続くかなという雰囲気があるので要注意だと思いました。

ゴーボーって・・・お義母さん、ありそうで間違っている単語勘弁して。