デイサービスでのセクハラ事件?

義母がデイサービスから帰ってきました。帰宅後、デイサービスでの行動チェックとリハビリもかねてその日あったことの振り返りをすることにしています。

「今日はデイサービスで何をしたの?」

「いつものリハビリ。疲れた」

「いつも体を動かさないんだから、たまには疲れる日があっても良いと思うよ。他には何をしたの?

「頭の体操」

「いいね」

とこんな感じの何気ない話をします。いつもと変わりはないなと思ったので話を止めて仕事に戻ろうとしたら、突然呼び止められた。

「あのさ。言いづらいんだけど聞いてもらえる?」

「どうしたの?」

「デイサービスの入浴あるでしょ?スタッフさんに大事なところ洗ってもらったんだけど、指が・・・」

「え?」

「どく君も見たことあるスタッフさんだよ。男の人ね」

「あー。わかるわかる。その人にされたの?

「そうなの。悔しくてさ。お父さん(私の義父)にも触らせたことないのに。送迎の時にも腕組んできたりするのよ。気持ち悪いんだよね・・・

「そーなんだ」

こんな内容でした。事実か作話か判断が難しい話です。というのも義母の作り話はとても上手だったから。今までも数え切れないほどの作り話を聞いてきました。これを妻は妄想と言います。作話?妄想?義母はどちらの症状も共存していると思いますが、今回の件は作話なのかなと思う。なぜなら事実だろうなと思われることがベースになっているから。

念のためデイサービスへ連絡し、義母が訴えた話を伝えました。施設側でも保健師さんに同様の訴えをしていたようでしたが、指が・・・という話は言っていなかったようです。話しをする都度、内容が膨らんでいくのも義母の話の特徴です。

この時デイサービス側での入浴の流れも確認しましたが、義母以外の利用者さんすべてに対して同様のサービスを行っていることが確認できました。他の事実関係も確認したところで客観的にみれば、特に不審な点はなかったです。

恐らく男性スタッフに体を洗ってもらい、大事な部分も洗ってもらったまでは事実。その際、どうしても触ってしまう陰部に触れたのを義母が過剰に反応。そもそも腕を組んだりするのが嫌だと思うほどそのスタッフさんにあまり好意を持っていなかったようなので、なおさら意識して嫌悪してしまったのだと思う。そこから指が・・・という話になってしまったのではないかと推測。

しかし、100%嘘という断言もできないので、謎は残ります。

毎回呼吸をするように作り話をする人が、たまに本当のことを言ったとしてもなかなか信用してもらえないです。聞く側としては「また作り話じゃないの?」と疑うことからはじめてしまいますから。

だから作り話や嘘は良くないんだよ!って言ってるのですけど。

かと言って、中立的な立場でこの話を考えた時、全く無い話だとは断言できませんよね?もしかして義母の訴えは本当なのかもしれません。そして本当だとしたら確かに許せない行為なはずです。本当に、こういう話を聞くと心がザワザワします。虐待や言葉の暴力なども、もしかしたらこうやって閉鎖された空間ならば起こりうることですし。私としては、義母が通っている事業者さんの姿勢は常に見ていますし、信頼を損ねるような対応を感じたことはありません。今回の問い合わせに対しての対応についても、事実関係を正しく把握されていて、適切な対策をすぐに取っていただきました。

しばらく様子を見てみようと思います。

また聴こえてきた声について

妻が自宅で仕事の準備をしていた時です。普段ほとんど会話をしない妻と義母ですが、珍しく話し声が聞こえてきました。私は洗面所にいたので内容はほとんど理解できませんでしたが、ひとつだけ聞こえたものがあって、それが「ちゃん子」でした。

その後しばらくして、妻から切り出されました

「お母さん、また聴こえ始まったかもしれない・・・」

「やっぱり。さっき、ちゃん子の名前が聴こえてきたけど・・・」

「そうそう。なんか金よこせ!とか泣いてきたからとか?その権利があるとか?訳がわからない話してたみたい」

その話は一旦そこで終了しました。実は、義母のこの手の話を掘り下げていくと妻のストレスが溜まっていくとのことで、夫婦関係に亀裂がはしる元でもあるので、ここ最近のアンタッチャブルなネタになっておりました。

さて。しばらくしてから義母にこの話の中身を確認することにしました。

「お義母さん。もしかして聴こえはじまったの?」

「そう。一昨日くらいかな〜。11/29日?朝方にちゃん子とアミダがまたここら辺に来てね。ちゃん子が泣いてたの。騙されてるんだよ」

「そうなんだ〜」

「私、ちゃん子に面倒を見てもらうから、財産譲って譲ってとお願いされたのね。私は最後までみてくれるならと財産放棄したのね。財産は元に戻して、私が半分もらって、ちゃん子と妻とで残りの半分を分けてもらおうかなと思う。でもそうなると裁判になるでしょ?」

「・・・」

「お義母さん、財産放棄したって言うけど、それ言い出したのお義母さんだったよね?」

「違うよ。わかめ君に騙されたのね。依頼人に頼んだのもわかめ君とちゃん子なのね。アミダもそうなの・・・」

「・・・」

ここから先もずっと続きましたが、意味不明過ぎて頭が混乱してくるので止めます。

義母はまず、こういう風になると考えが混乱するようで、今の自分の立ち位置をすべて忘れてしまいます。

  • ひとりでは食事の用意から管理もできないこと
  • スケジュール管理もできないこと
  • 通院、薬の管理もできないこと
  • 財産管理もできないこと
  • 衛生管理もできないこと
  • 難聴で電話、会話でのコミュニケーションができないこと
  • 排泄に関して、重大な懸念があること(お漏らししたまま倒れていたりする)
  • 入浴について懸念がある(溺れてしまったこと)
  • 生命に関わるようなことでも忘れてしまってやること(一度お風呂で溺れてから、自分で勝手にお湯を張って、知らない間に入っていたなど・・・)

という感じです。担当の医師からも重ね重ね「ひとり暮らしではないですよね?」と念押しをされるほど、誰がどうみてもひとりで生活は無理な状況です。仮にひとり暮らしをさせられても、毎日必ず訪問して、そちらで面倒をみることになるのが目に見えているのが実情。同居よりさらに大変になりますし、見えない時間に危険が増すという最悪のパターンしか思い浮かびません。

こういうことを全てなかったことにしての発言なのです。

もはや慣れっこになったので、義母が今抱える心の闇だと思って、淡々と聞いていくのです。ひとの心ってどうなっているのかさっぱりわかりませんけど、ここまで支離滅裂な感情ってどれほどのストレスを受けたらここまで壊れたのだろうか?と感じてしまいます。

この幻聴、続かなければいいなぁ・・・そう思ってしまいました。

義母の精神状態が悪化してきました

朝から、義母に何度も呼び出しをされます。徘徊は治まったものの今度は幻聴で外出も怖くなったようでした。薬を強くした影響からか呂律も回らず、私がイメージするところのまさに、“精神病患者”のようだった。

「外にいるのわかる?聞こえない?」

「何が居るの?私には聞こえないけどね」

「あ!いま、ここの裏にいるよ」

「そうなんだ〜」

「怖くて外に行けない」

「しばらくしたら居なくなると思うよ」

「嫌だわ〜」

こんな会話を毎日繰り返しています。否定しても全く意味はないので、慣れっこになった私はむしろ会話を盛り上げてコントロールします。

「外に居ても、家の中には入ってくることはできないから安心だね」

「わかった。ごめんね変な話をして」

「いや全然。アミダはここまで車で移動してくるの?」

「そうみたい。車で近くまできて歩いてここにくるみたい」

「ちゃん子も乗せて連れてくるのかな?」

「そうだと思う。一緒になって私を攻撃してくるの。家を返せ〜!って。クソババアなんて言うんだよ。アミダに騙されて昔のちゃん子ではなくなったんだよね」

「アミダが悪いんだね」

「そうね〜」

「もう少しするとアミダはいなくなると思うよ」

「そうだね。ごめんね心配かけて」

「全然問題ないよ。落ち着いてね」

妻はこういう会話がはじまると怒り出します。「なに訳わからない話ばっかりしてんの!」という感じに。昔みた自分の母とは別人なのだから、それだけショックなのでしょう。

私は血の繋がりがないので、当然義母の昔を知らないし、それほどの愛着もない分、客観的かつ冷静に義母をみることができます。この感情は介護をする上でプラスになっていると思います。

そもそも。この得体のしれない会話にどれだけまともに付き合ったとしても、解決もしなければ治りもしません。であれば怒ったところで意味があるのか?また真剣に受け止めたとして、この意味不明な会話に終点はないわけで。これまた時間の無駄じゃないかと思っています。だから感情を殺して機会的に処理するのがベスト。

まだほん怖のワンシーンには至っていないので、前回入院前よりはマシです。

入院中の義母の様子

新型コロナ下ということもあり、病院は面会禁止でした。差し入れや生活用品の直接受け渡しも禁止。看護師さんを介して渡すという徹底ぶりだったので、義母の様子はほぼわからず。ちなみに入院してから1ヶ月後あたりに、生活用品の受け渡しの際に義母から渡されたメモを読んだ限り、症状は全く改善していない状態なのは理解していました。

  • 誰かに盗聴されている
  • 発信器を体内に埋め込まれている
  • それを追って監視者がこの病院の外にもいるし、病棟にも入ってきて見ている

全編頭がおかしくなりそうな内容でした。病院食のプリントの裏紙3枚にミミズが這うような文字でビッシリと書かれていた。これが結構おどろおどろしく、不気味でした。

この状態のまま義母が戻ってきたらどうなるのだろうか?妻とはその話題でもちきりでしたし、今後の同居生活に暗いイメージしか持てなくなっていました。

義母の人物や病気について

先日、入院することになった義母について話してみたいと思います。

義母の基本情報

  • 70代後半
  • 155cm/40kg程度。痩せ型
  • 夫(私からすると義父)(8年前に他界)
  • 趣味:食べること・テレビを見ること
  • 性格;温厚
  • 長所:滅多に怒らない。常にフラットな感情なところ。人の世話を焼くのが好き
  • 短所:天然ボケ・不衛生・余計な一言がとても多い・奇行

私からみた義母はこのような人物だと思います。同居する前の印象は、温厚な人柄で、天然ボケだけど悪意がない人という感じでした。同居後も義母に変化はありませんが、私の主観だけが180度変わっただけです。この話は追々していくことにします。

義母の病歴

  • 妄想性障害(通院・治療中)
  • 糖尿病(通院・治療中)
  • 関節リウマチ(通院・治療中)
  • 難聴(定期検査で通院中)
  • 心筋梗塞(通院中・年1回の定期検査)
  • 歯肉炎(治療済みで定期検査で通院中)

この中で、特に影響があるものは妄想性障害だと思います。他の病気については、治療・対処をすればどうにかなるものですし、周囲に大きな迷惑がかかるような病気ではありませんので。ただ、精神疾患だけは違うんですね。これは本当に厄介ですし、周囲も振り回されるということを、身を以て体験することになりました。病気の話についても、介護の日記上で嫌というほど書いていくので、追々お話していきたいと思います。

義母の様子がおかしくなった

先日の通院後も、幻聴はあったりなかったりの繰り返しでした。お薬の効果でしょうか、夜中にわずかでも寝ることができるようになったようです。しかし依然として全く聞こえなくなったわけではないようで、綱渡りな感じで生活を送っていました。

そんな中での出来事。私が仕事の打ち合わせから帰ってくると、日中にもかかわらず部屋のカーテンが全て締められていました。今朝は確かに開けていったのに。家に入ると母がキッチンの片隅に隠れていました。

「外に誰かいる。こっちを睨みつけているの・・・」

これは困ったなと。どうやら悪化しているようでした。幻聴というか、妄想というか。こういうのどう説明したら良いのかわかりませんが、「何かを感じる」ということらしいです。

この時、悪化しているな!と思いました。