マウスピースを捨てちゃった義母

前回の歯科点検以降、義母の歯の治療がスタートしていました。抜歯が必要だったため、紹介を受けて現在通院している大学病院で治療を行うことになりました。血栓を予防するための薬を使っているので、出血が止まらないからだそうです。

案の定、抜歯の度に歯茎からの出血がなかなか止まりません。びっくりするほど止まらないようです。場合により縫合も行うのですが、母の場合縫合してもなかなか止まらない。綿球というのでしょうか、まんまるの綿を噛んで処置を終えてきました。

「今回縫合しました。処置した部分を保護するためにマウスピースを入れておきました。おうちに帰ってからもマウスピースはそのままつけていてくださいね。今噛んでる綿は血が止まったら捨ててもらって、新しい綿に交換してください」

「わかりました」

これで帰宅。病院でわかったとは言ってたけど、恐らく義母はわかってないとすぐに気がついた。義母がわかっていない時の顔はもう把握しているので。

「言われたことわかった?」

「今歯に入れているもの、血が止まったら捨てて交換するんでしょ?」

「綿だけね。今噛んでる丸い綿だけだよ。マウスピースは捨てないでね」

「マウスピース?」

「透明なやつ。それ。」

「これね」

「わかった?」

「うん、わかった」

「綿だけ捨てるんだよ?」

「大丈夫、わかったわ」

そんなことで翌日。洗面所のゴミ箱をみたら、マウスピースが捨ててあった。そして母から

「朝ごはん食べたけど、食べ物噛むと昨日の治療した部分痛いのよね〜」

「マウスピースはどうしたの?」

「マウスピース?」

「口に入れていたやつ」

「あ〜捨てたよ。だって捨てて交換しろって言われたやつだよね?」

「それは綿だけね。昨日言ったじゃない・・・」

「そうなの?」

「・・・(このバーカ)」

予想どおりの展開でした。ちなみにこの会話、血が止まったら綿だけ捨ててマウスピースは捨てずに残すという、義母にとっては1番苦手な条件付きの行動だったため、筆談も交えて説明しました。それでもこの結果だったのでした。

知能のレベルがヤバい

歯周病の見本市のような義母のお口

以前も書きましたが、義母は口が激烈に臭いです。吐いた息が閉め切った部屋に充満している時などは、消臭剤なんか使ってもそれを打ち消してしまうほどの威力をもっています。義母が我が家へ来た時から気がついていたのは歯が汚いこと。笑った時に見え隠れする歯が真っ黒。これは重症だと。ということで歯の治療を開始することに。

近所の私がいきつけの歯医者へ予約をとり、義母を連れていく。診断の結果、まずは基本的な歯の治療をしなければならないことがわかりました。抜歯4本、部分入れ歯作成、歯の治療を終えたあとにクリーニング。本数が多すぎて覚えていませんが、抜歯以外の歯のかぶせものもこんなにやるの?というくらいの数でした。

いったい実家ではどんな生活をしていたんだろう?ここ数年でこんなに悪化するようなレベルではないだろうなと。安定のだらしなさ。

義母は物の分類がうまくできない

義母は物を分類することが極端に苦手です。1番極端にこれがわかるのが食器の片付けです。義母に片付けをさせるとこんな感じになります。

  • 湯呑みの収納ブロックに水飲みコップを入れる。
  • 同じ種類の小鉢の中にひとつだけ仲間外れを入れる。
  • 箸の収納ブロックにスプーンを入れる
  • 保存容器の収納ブロックに食器を入れる

などなど。本当にビックリするくらい食器棚がゴチャゴチャになります。しかも毎回。最初は慣れていないので、わからないのかなと思いましたが、しばらくしてそうではないと理解できました。恐らく正常な判断処理ができないらしいようす。

毎回私がそれを探して元どおりにする作業をしていたので、ある時気がつきました。義母がやらない方が片付けが楽だと。

「お義母さん。お願いがあるんだけど。食器の片付けもうやらなくて良いから」

「あら、悪いからそのくらいやるから」

「いや、逆にやってもらうとこちらの手間が増えるだけだから遠慮する。気持ちだけ受け取っておくから」

「???」

「食器とか、収納したことないの?」

「その時の気分かな。空いているところに入れるみたいな感じ」

「食器以外もそうでしょ?実家でも頻繁にもの無くしたって言ってたけど」

「そうね。基本的にその時の気分でやってるわね。たまに置き場を変えたくなったりするから」

「それじゃ、物の管理は全くできないよね」

「そうかもね」

難聴で会話だけでは意図が伝わっておらず、筆談を交えて悪戦苦闘しながらなんとか解決。しかしよくこんな人が家の管理をしてきたなと思いました。そう言えば、妻の実家に行くと思っていたことがあって。とにかく常に物が溢れていてホコリがいろんなところに落ちていたり、重ねたものの上に乗っていたなと。今考えると、そもそも整理整頓などできる人ではなかったのだろうなと。これは今の精神病の問題というよりも、元から持っている先天的な何かではないのかな?と考えてしまいました。

安定のイっちゃってる感。

臭いが尋常ではない義母の口臭

義母との同居を初めて、たった2週間程度しか経っていないのに、義母へのストレスを強く感じています。うまくコントロールできないと介護者であるこちらが潰れます

今回は義母の口臭について。特に強く感じるのが朝方の締め切った義母の部屋。義母の部屋はもともとリビングの延長で作った和室でして、スライド式の間仕切りを締めると6畳一間になるものです。スライドドアですから当然隙間がありますが、そのわずかな隙間からリビングに向けて強烈に臭いが流れてきます。もちろん部屋の中はその数倍という感じです。

「お義母さん。とても言いづらいことなんだけど、食後歯を磨いてるの?」

「磨いているよ」

「そう?ほとんど見たことないんだけど」

「朝起きたら磨いてる」

「それ以外は?」

「やってるよ」

「ちょっとだけ観察してたけど、毎日忘れていると思うよ」

「あらそう?自分ではやってたつもりだけど」

「あのね。毎朝このお部屋とても臭いのね。廊下とリビングにも臭いが流れてくるの」

「え?私は臭わない。そんなに臭う?」

「ハッキリ言って、息を吸い込みたくないくらい強烈にクサイ。お義母さんは自分の臭いだからわかりづらいと思う。それと鼻悪いんでしょ?それもあると思うよ」

「蓄膿だからね」

「・・・蓄膿自体が臭いからね。夜中口呼吸してて、歯を磨かないから余計に。それと、開けた口の歯が真っ黒だから恐らく歯周病もあると思うよ。予約するから一度歯医者で治療しましょう」

「わかった。ごめんね迷惑かけて」

このくらいの会話になると、大事な内容はすべて筆談です。多すぎるので会話として扱っています。謝罪の気持ちを毎回伝えてくれるところと、指摘した時にまあまあ素直に従ってくれる部分は義母の良いところだと思います。

それはそれですが、臭いは許せるレベルではありません。

表現し難いですが、ざっくり言ってう◯ちの臭い。マイルドに言うと排泄物の臭いです。それ以外形容しようがありません。

とにかく尋常ではない臭いです。どうしてここまで悪化させてきたのだろうか?